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2022 老舗珈琲屋のバレンタイン

正直、コーヒー豆焙煎卸業を本業としている私たちが、バレンタインという色の濃いイベントの日に選ばれる確率は低い。そんな中で、毎年「遊び心」を取り入れながら「#喫茶店に行こう」をテーマに社員企画を採用している。

バレンタインって、チョコじゃないですかー。だから、チョコレートやと思っていただけたら、少しは買ってもらえるかもしれないですよね?あと、バレンタインを喫茶店で過ごすのもかっこよくないですかー??

まるでチョコのようなバレンタインブレンド
子どもの頃、おにごっこをしているときに、「ひとり3機な!3回タッチされたら終わりな!」と言っていたのを思い出した。ファミコンが流行っていたころで、命の代名詞として「機」を使っていた。そこで、社員にも本気でブレンド設計してもらおうと、応募社員9人に「ひとり一機ずつ」、本気カードを渡すことにした。200字以内で不特定多数の審査員にコンセプトを伝えてもらう。もちろん誰が書いたかわからない、匿名の一機。

まずは、3人1組の予選リーグ。A組、B組、C組に分かれ、全社員の投票で決勝トーナメントへの進出が決まる。選考基準は「チョコレート感が最も強いブレンド」。匿名なので、気を遣うこともないし、優遇されることもない。会社代表である私は予選A組に入り、早々に予選落ちした。何度も試飲したし、妻にも飲んでもらい「チョコ感」を確認していたから、完璧な仕上がりで自信があった。でも予選落ちだった。息を吹き込んだ「一機」は早々に姿を消し、心から悔しいと思った。

各組から代表ブレンドが一つ選ばれ、別日に決勝リーグが行われた。先日の悔しさもあったから「間違いなくチョコ」と思える「一機」に投票した。そして、そのブレンドは、またもや決勝リーグで落ちた。心の底から驚いた。

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※ 写真はイメージです。実際にチョコは入っていません。

尖った「一機」、まぁるい「一機」、平らな「一機」、でこぼこな「一機」。どれもがチョコレート感を帯びていて、そして個性があり、社員それぞれの息が吹き込まれている。その中から選ばれた一機に、近くの喫茶店で出会えるかもしれない。

※ 2022 バレンタインブレンドは、お取り扱いの喫茶店等で飲んだり、買ったりしていただけます。検索はこちら →「お得意様MAP

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