立体作品ができるまで~4.色塗り、仕上げ編
前回→ からずいぶん期間が空いてしまいました。
前回は複製品の作成と、色を塗る前の磨きまで説明しました。いよいよ仕上げの色塗りになります。
色の決め方
色を決める…動物作品を作っているのに色を決めるもなIにもないと思われると思いますが、私はあえてリアルではない色を自由に塗って仕上げています。
そして、よく聞かれるのがどうやって色を決めているのかということです。なぜその色なのか、と。実は、、、毎回真っ白な素体を眺めながらどんな色にしようか考えながら決めていきます。
塗る前の素体がこちら。チベットスナギツネがモチーフです。この時点ではどのような色になるか決まっていません。
色は絵の具を並べて決める時もありますし、カラーカードを眺めながら決めていくこともあります。気にしていることは、「配色パターンの本は参考にしない」「人の意見を聞かない」「美術展など見に行ってたくさんインプットして常に新しい感覚を取り入れる」くらいでしょうか。自分自身の過去作品とかぶるのも悔しいのでとにかくオリジナルの色になるように頑張っています。
色を決めていく過程。カラーカードをペラペラとめくったり絵の具を並べたりしながら色をチョイスします。
筆塗り?エアブラシ?
素体に色を付ける方法としては筆塗り、エアブラシと二通りの方法があります。実はエアブラシも持っていて、何度か挑戦したことがあります。結果としては作風に合わなかったため現在は筆塗りで着色を行っています。
筆塗りとエアブラシ塗りしたカピバラさん。エアブラシはきれいなのですが没個性的です。
使用している絵の具
アクリル絵の具を使用しています。色々なメーカから出ていますが、リキテックスとターナーを主に使用しています。また、一部シタデルカラーという絵の具も使用しています。水で使える、有機溶剤を含まない、発色がきれい、重ね塗りができると必要十分ですね。
そして出来上がったチベットスナギツネちゃんたち!つぶらな瞳が特徴です。色も…他の方には出せない色に仕上がっているでしょ?
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