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本の備忘録

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16年前くらいから、読んだ本の備忘録として、それから未読の積読本も相当溜まっていたので重複して購入しないようにと、書評というには拙い内容をとつとつとブログで綴っていました。 6…
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2021年12月の記事一覧

生きるとは何か

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2009年1月10日に投稿したブログより。 酒が入っていたものの、熊本からの帰りの電車内で、ところどころ目を潤わせながら500ページ一気読みでした。 凡庸な女性の人生の29歳から40歳までの期間を、確かな筆致で描ききっています。 ひょっとすると、この作家はこの先、時代小説などで市井の人々の生き様などを描かせると、はまるのかもしれません。 全編を通して作者の言

フンワリ温かく、そして切ないラブストーリー

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2007年5月17日に投稿したブログより。 この作家、好きなのです。 もうしばらくでブレークすると思うのですが、未だその寸前といったところでしょうか。 この人の描く登場人物たちの会話や主人公ののんびりそして淡々としたたたずまいが好きです。 他愛のない会話の積み重ねなんですが、その他愛のなさ気な話題の選び方や展開の仕方が絶妙な感じ。おそらく、この辺が好みの分か

メインキャラクター総出演

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2007年11月18日に投稿したブログより。 とにかく連続で読んでます。ハリー・ボッシュ・シリーズ。 今回はなんとなんと、今まで作者が描いてきた他のシリーズとの融合。 希代の連続殺人犯と、それを追うFBI捜査官。そしてかつて、その二人と関わりを持っていた元FBI捜査官。この人も他の作品では主役を張っていました。そして旧友のために乗り出す私立探偵になった我らがハ

ラストの展開は圧巻

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2007年11月10日に投稿したブログより。 前作を読みきった後に、早速本棚から取り出しました、この続刊。 版元は別だけども、時間軸はちゃんとあってるし、翻訳者も一緒だから安心して読めます。 さて、前作の衝撃の結末から、ちゃんと続いていて、組織を辞めたということも関係してか、今作からいきなり一人称になっていてビックリ。 これはこれでいいかも。さらにハードボイ

極骨太小説のターニングポイント

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2007年11月3日に投稿したブログより。 このシリーズは今やAmazonプライムのオリジナルの人気連作ドラマになっていますね。 移動の時間は長いのに、何故か読むのに集中するエネルギーがなく、ペースは以前より落ちています。 そんな中、これなら読めると一気にいったのが、大大大好きなこのシリーズ。 正直、暗いです。重いです。でも、ハードボイルドだから。 主人公

博多弁バリバリです。

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2008年1月21日に投稿したブログより。 「読書中の必然」という言葉をご存知でしょうか。 たった今私が考えた言葉ですけど・・・。 今日は、隣の県までの日帰り出張。 最近は経費削減ということで、なるべく安くて早い交通手段を使うようにしていて、結果高速バスの利用頻度が高くなってきています。 かかる時間はJRとほぼ同じにも関わらず、費用は2分の1という経済的な