敵でなく 映像として 光演し 鬼ほろびても 愛はほろびず
生前は、まくしたてるような言い方ばかりしていた母がとても穏やかな笑みを浮かべながら語りかけてくれましたー。
「よかったじゃないか。母にも会え、お主もまた救われていたのだから」
『ええ。この世は観念を投影していただけの世界であり、私はずっとあの世にいた。あたたかな空の世界に』
「現世では観念通り経験できたかね」
『・・完璧に。来世は鬼でなく、人として笑います』
「いいだろう。また分離を楽しみたいのなら」
『お答えいただいても?成長とはひとつに戻ることでは?』
「拈華微笑」
それっきり。
彼の姿をした他者の霊は。
現れることはなかった。
私の死や。
母の死は。
ひとつの生命の内側で起きた一コマなのかもしれない。
死は生きることの一部。
私は。
人の死というものを。
まるで。
それですべてが終わるものだと。
思い違えていた。
私は。
意無筋 霧参。
過去に。
死を恐れすぎたあまり。
何人もの人を。
殺めてしまったことのある。
人間だー。
待っていた。
誰かに会うとき。
本当の私と。
本当のあなたと。
ひとつになる。
自分は消えるだろう。
それでも。
敵も消えゆく。
争いなど。
どこにもない。
ただー。
平和。
至福。
静寂。
無と有。
ある日。
ある保育園にて。
「せんせぇーっ、ムサンくんがまた日向ぼっこしてるぅ~」
『もぉ!燈子ちゃん、告げ口しないでよぉ』
「だってぇ。かくれんぼなのにかくれてないもん!」
〔あらあらホント。ムサンくんはお日さまが好きねぇ。先生も一緒に光浴びしちゃおうかしら♡〕
『えへへ。うん!せんせぇも一緒にあそぼー🧑✨✨』
愛ゆえに愛が愛に愛という光を・・。 あなたにいつも拈華微笑💖