芳賀木蓮

浮かんできた言葉を書き留める。誰かに見られる(かもしれない)と思えばこつこつ続けられる…

芳賀木蓮

浮かんできた言葉を書き留める。誰かに見られる(かもしれない)と思えばこつこつ続けられるかもしれない。でもウケ狙いしないことが課題。

最近の記事

令和の詩の巨人

身体中のネガティブを全部ぶちこめば壮大な詩ができるかもしれないな そうでなくても俺の吐き出す言葉はたいていネガティブに毒されている 柔らかい青の空に安らいだ時だって 枝垂れ桜の芽がピンクになった日だって 詩にしようとすればいともナチュラルに鉛色のネガティブが混ざりこんで土留色にしてしまう その土留色に美しいとかかっこいいとかアーティスティックとかアイデンティティとかを漏れなく感じているから、俺は大した詩人にならないだろうな って言いながら令和の詩の巨人になれるような気もしてい

    • 花が咲いてくれるから

      花が咲いてくれるから 春を知ることができるんだな 花は花で咲きたいように咲いてるのであって 僕らの怯えも戦きも怒りも苛立ちも哀しみも 癒そうというつもりは毛頭ないでしょうが 花が花のペースでいてくれるから 僕らは勝手に癒されていられるんだな 花の方は一切の重荷も背負わずに 咲きたい時に咲きたいように咲いてくれるから 何かが大丈夫だと思えるんだな

      • Facebookのグループと死ぬ感じについて

        Facebookのグループを退会したら僕の手元の画面からあっという間にグループが消えた 恐らく同時に、グループに属する他の人々の手元の画面からは僕というメンバーおよび僕のコメントが消えたのでしょう 死ぬってこんな感じに近いかもしれないと思った さっきまで居た場所から消えた自分、さっきまで居た場所が自分の消去後どうなっているのかいまひとつ判然としない自分、過去の存在はおかまいなくさくさくと活動が続いてゆく、さっきまで居たような気がする場所 死んだ後に何か思うとしたらこんな感じか

        • たった一人君だけを探すため僕は村に入った

          真の目的は君だったんだ 君を見つけるために僕は踏み出したんだ 恋を探す人々の村へ 君に似た横顔と君風の文体を識別する朝だ こいつも違う、こいつも偽物 君じゃない奴は全部右へ投げ飛ばす あまりの果てしなさに疲れたタイミングで 君寄りの顔から手紙が届く 擬似君との往復書簡はちょうどいい癒しで練習台でそれでいて実に虚しいよ 本当は納得しているんだ こんな村に君はいないんだ それでも宛のない捜索を続けてしまう僕は真に君が好きなんだな 今夜も眠るまで祈り続けるよ あくる朝君が現れますよ

        令和の詩の巨人

          僕らの毎日はいらなくなんかない

          僕らの毎日はいらなくなんかない。 今すぐしなきゃいけないことは殆どない。 だけど僕らの毎日はいらなくなんかない。 健康であることは平和の必要条件だ。 だけど僕らの毎日はいらなくなんかない。 おばあちゃんの生命を喜んで守るよ。 だけど僕らの毎日はいらなくなんかない。 知らない遠くの誰かを死なせる可能性は極力低く保ちたい。 だけど僕らの毎日はいらなくなんかない。 何が無責任かはちゃんと知ってるよ。 だけど僕らの毎日はいらなくなんかない。 久しぶりにあの子に会いたい 新しいノートを

          僕らの毎日はいらなくなんかない