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ビール・ヨガ:やっぱりデンマーク人は馬鹿なのだろうか

ビール・ヨガですってよ、奥さん。(だれ)
ええ、文字通り Beer Yoga です。ビールを飲みながらするヨガです。
最近デンマークで流行っているらしいです。

教育レベルが高く知的能力に優れた同僚に言わせると、「いや、流行ってるってほどでもないと思うけどぉ…」と言葉を濁しますが、少なくとも、首都コペンハーゲンでは最近とみに開催されており、頻繁にニュースにもなっています。

開催、と書いたのは、このビール・ヨガのクラスは、デンマークではなぜか大人数(100人くらい)を集めて屋外でやるからです。宣伝を兼ねているのかも知れませんが、なんでわざわざ人目につく場所でやるんでしょうか。

ビール・ヨガの背景

このビール・ヨガは今に始まったというわけではなく、デンマークでは4年ほど前からあるそうです。発祥はドイツとのこと。さもありなん、って感じです。

ニュースを見る限り、参加者は圧倒的に若い世代、とくに女性が多いように見受けられますが、男性も結構まじっています。「ビールを飲みながら運動ができるなんて最高!」と、参加者は絶賛してました。マジかい。

でもこれ、けっこう異様な光景です。
インストラクターがヘッドホン・マイクを通して、「次はこのポーズで、そう、こうバランスをとって、で、はいっ!、今ここでビールをひと口飲んで下さい!」という声に合わせて、100人余りの人が、同じ動作をしてるんですよ。中にはビールの缶を頭にのせてバランスをとるとか、ビール瓶を口にくわえるとかいうポーズもあるとか。ギャグですか?

私の眼には滑稽にうつるのですが、本人たちは楽しんでるようだし、ある意味真剣にやっています。(なので、よけいに滑稽なんですが)

デンマークだけでなく、アメリカや日本、あとタイだったかな、でもあるらしいので、デンマーク人だけを責めるのは酷かもしれませんが、率直に言わせてもらうと、言葉が悪くてたいへん恐縮ですが、

馬鹿ですか?

いや、別にいいんですよ、ビールだろうがワインだろうが飲みながらヨガしてもらっても(実際、ワイン・ヨガもあるらしい)。他人に被害がでるわけでもないので勝手にしてもらったらいいんですが、やってる状況をみてると、たんにバカっぽい。

かつてBBCがタイのビールヨガを報道した際は、なんとなくキワモノ扱いだったんですが、デンマーク人がやってる、となるとどうなのかな。
北欧幻想を抱く日本人なら、「おっしゃれー、楽しそー、ビール飲むだけより健康に良さそー」とか言い出しそうですが。

どうせなら、ヨガをするならヨガに集中する、アルコールを飲むなら落ち着いて飲むってことにしたほうが断然いいような気がします。

けっこう儲かるビジネスらしい

このビールヨガ、1回は約1時間で、参加費用の相場は160~180kr。
日本円にすると、3200円~3500円程度。まぁ手ごろな料金設定ですが、これに、「ビール飲み放題」としてドリンク代を 50krくらい上乗せしてる場合もあります。ちなみに、デンマークではビールは安いです。スーパーなら、並缶で5kr(100円)くらいじゃないでしょうか。

通常のヨガの講習料がどのくらいか知らないんですが、ビールヨガのニュースを見ている限り、人件費はそんなにかかってないっぽいです。インストラクターとアシスタントが1人、または、インストラクターがひとりでビールの配布から何から何まで、全部しきってる場合もあります。

1時間のクラスだと、準備・撤収をふくめても実質労働時間は数時間か、長くて半日でしょう。参加者ひとり当たりの売り上げ収入をざっくり3000円としても、100人集められたら、1回のビール・ヨガの講習で30万円の売り上げです。

なにそれ、ボロ儲けじゃん。
どおりで大人数を集めたがるわけだ。

思うに、コロナから規制緩和への移行期にあった「密を避ける」必要性がなくなったので、ここで一気に規模の経済で利益率をあげるのが狙いなんじゃないかと勘ぐってしまいます。

そんなことにはおかまいなく盛況なビール・ヨガのニュースを見るにつけ、あまり何も考えずにゆるく生きてるデンマーク人らしいなぁ、と思います。

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