見出し画像

シノビガミシナリオ「暖かな午後~あるいはネコの島の秘密~」

本作は株式会社新紀元社発行、冒険企画局河嶋陶一朗様作『忍術バトルRPG シノビガミ』の二次創作動画です。

対立型
推奨人数:4人 サイクル:3

クライマックス終了条件
NPCの耐久力がなくなる、またはPCの全滅。プライズを用いた特殊攻撃で止めを刺す。

ギミック
【プライズ:約束のラムネ瓶】を持っているPCは特殊忍法『猫神封じ』(指定:封術 コスト:0 間合い:2 接近戦)
マスターシーン
1サイクル目終了時
【プライズ:約束のラムネ瓶】が公開される、このプライズはPC1が持っている。またNPCがもがき苦しむ演出をした後「変調:行方不明」受ける。これ以降NPCの居所を知ることができなくなり戦闘を仕掛けられない。

導入
『日本のあるところに『ネコの島』と呼ばれる島がある。猫がたくさんいることで知られているこの島では三日間にわたる祭りが始まろうとしていました。島全体がお祭りムード一色に包まれる中、少年少女の忘れられない三日間が始まります』その後、各PCの導入
祭の手伝いをしていたPC①とNPCが[PC②→PC③→PC④]の順番で出会う

【プライズ:約束のラムネ瓶】
概要:一見するとただのラムネ瓶だが、島の名物おじさんが一個一個手ずくりした瓶で中のビー玉も特殊なものを使用している。おじさん曰く「実は毎年一本だけ特別なビー玉を使った奴があるんだ。そいつを飲んだ奴は一生面白おかしく生活できるぜ!」
(このプライズの持ち主はいつでも秘密を確認できる)
秘密:このラムネ瓶、毎年回収して念入りに洗って再利用している。そして特別なビー玉なのだが、その昔島で大暴れした猫又をこの島に封じる際に使われた水晶玉である。今でも莫大な力を秘めている。
このプライズの持ち主は特殊忍法『猫神封じ』(指定:封術 コスト:0 間合い:2 接近戦)を習得する。なおこのプライズが持ち主の手から離れた場合、この忍法は失われる。

[ネコの島]
概要:野良猫がたくさんいるこの島では、猫神様と呼ばれる独自の神を祀っており毎年「猫神祭り」と呼ばれるお祭りが開催されている。猫好きにはたまらない島だ。
秘密:この「猫神祭り」実はある儀式でこの祭りを執り行わなければ島全体が魔物の巣窟となってしまう。その証拠に島ではまるで見せしめのように凶暴な猫の怪物となってしまう者が毎年一名出てしまう。その上島から逃げ出した者は碌な死に方をしておらずみな怯えて暮らしている。この事実を知っている者は高齢者とある一族のみでそのほかの島民はまるできずく様子がない。

PC①
使命:あなたはNPCと親友である。最近NPCの様子がおかしい、悩み事があるなら相談してほしいと考えているのだが自分が忍者であることを隠しているのを憂き目に感じ言い出せないでいる。
あなたの使命は「NPCの悩みを聞く事」である
秘密:あなたは島の守り神である『猫神様』となってしまった者を退治する役割を担っている。しかしあなたは元は人間だった彼らを殺めるのは心苦しいと思っている。
あなたの本当の使命は
「猫神となってしまった者を助け出す事」である
最近、祖父の遺品の中から彼らを助け出す手がかりを見つけた。光の玉?なんだそれ?

PC②
使命:あなたは最近この島に配属された駐在さんである。あなたはこの島に来てから初めての夏祭りに心躍るさなかにいる。
あなたの使命は「仕事に害がない程度に祭りを楽しむ事」である
秘密:あなたは上司から莫大な力を秘めた水晶玉を回収するように命じられている。
あなたの本当の使命は
「セッション終了時までにプライズを入手し、生きて島から出る事」である
なぜか出発するその時まで、この任務は大変危険な任務であることを念押しされ続けた。

PC③
使命:あなたはいわゆる的屋である。書き入れ時のこの時期に観光客と住人でごった返す祭りの会場の一角にあなたの屋台はあります。
あなたの使命は「このお祭りでガッポリ稼ぐ事」です
秘密:実はあなたの大切な人が同じ時期にこの島で命を落としている。なぜこの島なのか、誰がっやたのか、その原因を絶対に見つけ出してあの人の無念を晴らす。
あなたの本当の使命は「PC②PC④以外の秘密を獲得する事」である
そういえば年寄の実行委員がなぜか暗い顔をしていた。

PC④
使命:あなたは観光でこの猫の島を訪れた旅人だ。カメラ片手にこの島の美しい風景と猫を求めてあなたは船を飛び出した。
あなたの使命は「この島を満喫する事」である
秘密:あなたは猫が死ぬほど嫌いだ、この世に存在する猫を一匹残らず駆逐したい気持ちに駆られている。猫を神様と称え拝み倒すこの島が気に入らない。
あなたの本当の使命は「猫神様に止めをさす事」である
あなたはこの島に入った瞬間に結界の中に侵入する感覚を覚えた。

NPC
使命:このNPCはPC①と親友である。猫と会話できる彼女はこのNPCは今の生活にとても満足している。
この子の使命は「この島で幸せに暮らす」
秘密:ホントは本土の大学で絵の勉強をしたい。その事をネコ達に話すと『出られないのに?』とか『ここじゃダメなの?』とかいてくる、アイツにいたっては悲しそうに笑いながら「○○ならできるよ」て言う。嘘が下手すぎるよ…。
きっとこの島には私の知らない秘密がある、私の夢のためにも
「この島の謎を絶対に解き明かして見せる」
でもなんだか最近は調子が悪い…いつもより日差しが眩しいしセミの鳴き声がいつもより格段にうるさい。どうしちゃったんだろ、私。

クライマックスフェイズ
お祭り最終日の夜、この島で一番大きな神社が満月に照らされ幻想的な風景が広がる。
そして境内にたたずむ一人の女性のほほには一筋の光が輝いていた。
「君が隠していたことってこれだったんだね…ごめんね、約束守れそうにないや…最後に一つだけ、お願いがあるの…」

私をコロシテ…

最後にそう言うと彼女の体はみるみると豹変してゆき最後には見るに堪えない化け物の姿になってしまった。
それぞれの思いを抱え、シノビたちの戦いが、今始まる

(NPCのデータは猫又を使用する)

補足
以下のタイミングで以下のことを各PCにそれぞれ伝える
PC①:(PC③の秘密を手に入れた場合)シノビガミのルールでは自ら秘密を受け渡す事は出来ないが秘密について話すことは禁止されていない。事情を話せば協力してくれるかも。
PC②:(クライマックスフェイズまでにプライズが入手できなかった場合)あなたの使命はあくまで莫大な力を持つものを生きて回収することだ。臨機応変に対応しろ。
PC③:(使命を達成した場合)あなたの大切な人を殺した人物は過去の猫神だった。アイツはこの馬鹿げた悲劇を止めたいらしい。PC①に協力するもしないもあなたの自由だ
PC④:(クライマックスフェイズ突入時)邪魔する者には容赦せずに全力で猫を殺してください。


結末
 特殊忍法で止めを刺すことができれば彼女は元の人間の姿に戻り気絶する、その後はPC達のロールプレイに身を任せよう。特に提案がなっかた場合、彼女は念願だった島の外の学校で勉強することになるだろう。もしかしたら内に秘めた猫の力を使いこなすくノ一になっているかもしれない。
 それ以外の方法で止めを刺したなら、彼女はこと切れる直前に自我を取り戻すかもしれない。
 PC達が全滅したなら、その島は直ちに地図上から姿を消すことになる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?