見出し画像

今日も紅茶・紅茶しております。No.37

【フランス人マダムに教えてもらった、世界一おいしいアイスティーの作り方】———スマートニュースでざっと目を通してから数日後、twitterのTLにもなぜかちょくちょく上がってきたこの記事、アイスティーの作り方が自分の知る「常識」とはまったく違うものだった。

アイスティーの作り方を問われたマダムは

「あなた、まさかグラスに氷をいっぱい入れたところに、出来上がった熱い紅茶を注いでいないでしょうね?」

先制の一撃食らいました。
ハイ、ソウデス。
アイスティーの作り方として今までよく目にしたパターンが、

1.濃いめの紅茶を作る
2.グラス一杯に氷をいれる
3.濃いめの紅茶を注ぐ

大ざっぱに書くとこんな感じだ。実際、自分もそのとおりに作っている。

「ダメよ、そんな野蛮な作り方をしちゃ。紅茶の渋みだけが出た、おいしくもないアイスティーしかできませんよ」

幸いなことにおいしくないアイスティーにはいまだ遭遇しておりません、マダム。でも、かなり大ざっぱであることは自覚している。多分、「濃いめの紅茶」作りの時点で失敗しているからだろう。過去にも何度か試しているが「自分がイメージする濃いめの紅茶」を作れた試しがないのだ。

では、「マダムのおいしいアイスティー」の作り方とは?

(1)できればやかんではなく鍋に2リットルの水を入れて沸かす。

(2)沸騰したら火を止め、ティーバッグを3包入れてふたをし、21分蒸らす。

(3)ふたをはずし菜箸などでそっとティーバッグを取り出す。

(4)粗熱が取れるまで放っておき、粗熱が取れたらピッチャーやジャグなどに移し変えて冷蔵庫でひと晩冷やす。

真っ先に思ったのは以下のふたつ。
・2リットルに対してティーバッグ3包はちょっとたりないのでは?
・蒸らし時間21分っ!?

まさか20分以上蒸らすとは思わなかったが、マダムが何十年もアイスティーを作り続けた末にたどり着いた21分ならば信用に足る「21分」なのだろう。そして蒸らし時間を考えればティーバッグは確かに3包で十分だ。

しかし、2リットルの鍋は頻繁に使うものでもないからとりあえずやかん……、は笛吹きタイプじゃないから無理だ。1リットルはあるが2リットル以上がない。———買おう。ついでに前々から欲しかった「OXO 計量カップ アングルドメジャーカップ 1.0L」も。500mlがそろそろ寿命なのだ。何より500mlでは足りなくなってきた。

道具を揃えて本格的な夏に入るまでに【フランス人マダムに教えてもらった、世界一おいしいアイスティー】を1度は作っておきたいな。

以下、オマケ。

日本人はなぜなの? 紅茶を楽しむときは茶葉で淹れなきゃと思っているでしょう?こんな便利なティーバッグがあるのにわざわざ茶葉で淹れる必要があると思う? フランス人もイギリス人も、あれだけ毎日紅茶を飲むんだからいちいち茶葉でなんか淹れませんよ。スーパーマーケットに売っているティーバッグだって、今は充分においしい紅茶を楽しめる。それよりも淹れ方に気を使ってちょうだい!」

ごもっとも。ハイ、いつでもどこでも気軽に一杯飲むなら片付けの手間も含めてティーバッグが最適です。失敗防止の観点から見ても超優秀。ただしティーバッグの扱いには注意。雑な扱いダメ、絶対。

それでも、あえて茶葉で淹れることにこだわるとしたら、理由は以下の3つ。

対象の紅茶が茶葉のみでティーバッグがない
量の微調整が利かない
単純に茶葉を淹れる作業が楽しい。

中でも一番の大きいのが「茶葉を淹れる作業が楽しい」から。これに尽きる。
お湯を沸かして並べたティーポットを温めて、ジャンピングを眺めながらタイマーをセットする。開いた茶葉は見ているだけで楽しい。口につけて予想通りの味なら嬉しいし、失敗したならその対策を考える時間もそれはそれで面白い。

以前に比べて食後や隙間時間にティーバッグで1杯分だけ作る回数は増えたけれど、今後も基本は茶葉で淹れるだろう。その手間暇こそ楽しいから。

「知識欲と好奇心の尖兵」の職務を全うするため、いただいたサポートは色んな意味で色んな方面に投資させていただきます。ときどき紅茶と簿記・会計。そこそこ愉快な生態もたまにレベルUP