やっぱり落ち着く

診察&面談

今日はクリニックでの診察とスタッフさんの面談の日でした。私は月に一度診察を受けています。私の抱える病気は統合失調症です。発病してから約20年になります。

今私は54歳。41歳の時から今のクリニックにお世話になっています。

月に一度の診察では、他の体の悩みなども先生に相談しています。頓服の睡眠薬がほぼ要らなくなったので、今日はお守り代わりに睡眠薬は少しだけ処方してもらいました。

診察は月に一度なのですが、担当のスタッフさんとの面談は、毎週受けています。スタッフさんとはもう13年くらいの付き合いになります。

病状が重くて、無茶ばかりしていた私を見放さずに寄り添い続けて下さっているスタッフさん。先生や薬の力も大きいけど、私が働けるまでに回復したのは、スタッフさんのおかげだと思います。

話を聞いてもらうと、なんかホッとします。

そんなスタッフさんに、隠し事というか、正直に相談しなかった頃がありました。これは子供の頃父に、頭ごなしに怒られて、時には殴られたりした経験から、「怒られるかも?」と思ったら隠してしまう癖があるところに起因していると思います。

でも、今は何でも正直にスタッフさんに相談しています。

最近、またたくさんの新たな出逢いがあって、人間関係の環がどんどん広がっている私。そんな私にスタッフさんは、「人間関係の環が広がるのは、暮島さんの人徳ですね」と言って下さいました。嬉しかったです。

「でも、交際費などで出費も増えるだろうから、そこは気をつけてくださいね」ともおっしゃいました。たしかに…お金の管理は苦手な分野なのです。しっかり管理したいです。

ともかく今日もスタッフさんに癒されました。超安全基地です、スタッフさん。彼女と出逢えて、本当にラッキーでした。


40年来の親友に謝りたい

クリニックのナイトケアで晩ご飯を食べることにしていたので、途中で外出して、親友の家に行きました。用事もあったのですが、彼女に今年中に伝えたいことがあったのです。

中学校に入ってすぐから友達になった私たち。気が付けば40年以上の付き合いです。40年!長いですよね。

そんな彼女にも、私はさんざん心配やら迷惑をかけてきました。病気のせいと言えばそれまでなのですが、「もう知らんわ」と言って去っていったとしてもおかしくないくらい、心配やら迷惑をかけてきました。

そんな彼女が私に苦言を呈してくれたのですが、私はその苦言にカチンときてしまって、「友達なのに、なんでそんなに上から目線からものを言うの?いつも」といったラインを送ってしまったのです。

冷静に考えて、そして彼女が私にしてきてくれたことを振り返って、「なんであんなラインを送ってしまったのかな?」と猛反省した私。彼女に会って直接謝らなきゃと思って、今日彼女の家を訪ねました。

私:「ごめんな、私のこと思ってくれての言葉やったのに、上から目線とか言って」
彼女:「ほんまやわ~。もう知らんでって思うとこやった」
と、いうやり取りのあとコーヒーとケーキを出してくれた彼女。

すごくおいしいコーヒーとケーキでした。その美味しさがなんか心に沁みました。

彼女:「私ら、あんたの耳が痛くなることをほんまは言いたくないねんで。でも本気で心配しているから言うねんやん。それをあんた聞かへんからなあ」
私:「ごめん。でも今アクティブリスニングを学んで聞ける人になる練習中やから、温かく見守って」
彼女:「しゃあないなあ、見守ったげるわ」
と笑った彼女。
ホッ。本当にホッとしました。

もし私に失いたくないものがあるとしたら、それは彼女の存在です。今まで一緒に紡いできた時間です。思い出です。それは私にとって本当にかけがえのないものです。

それなのに私は、「本を出版したい!」という夢を実現するために、成功を手に入れるために、そんなかけがえのない彼女の言葉にすら耳を傾けられずにいました。

夢を叶えることはもちろん素敵なことです。でもそれと引き換えに失うものがたくさんあるとしたら、その夢を叶えることは、本当に大切なことなのでしょうか?

私はもう少しで道を見失うところでした。


本当にやりたいこと

本を出版したいという夢は私の中では消えていません。いつかは叶えられたらと思っています。

でも、私が本当にやりたいことは、「私のように統合失調症や心の病を抱えていても、まわりの助けと理解があれば、楽しく幸せに暮らしていけるのだ」というメッセージを伝えたいということです。「働くことだってできるのだ、だからあきらめないで一歩踏み出して」というメッセージを伝えていきたいのです。

「そのメッセージを伝えていくためには、本の出版にこだわらなくてもいいのでは?」と、最近思ってきました。

こうやってブログで発信することや、今やっている心の安全基地づくりの活動を通してでも伝えていけるのではないかと思ったのです。

そしてな何より大切なことは、「誠実に、一生懸命働き、私自身が生き生きと幸せに暮らしていくことなのではないか?」と思ってきました。

スタッフさん、40年来の親友。二人の存在は私の心の安全基地です。

やっぱり落ち着く!

ありがとう!

私なりにやれることをやれる範囲で、無理せずに顔晴っていきます!

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?