カウンセリングを受けてきた

傷を負った子供の時の私

今日はカウンセリングを受ける日でした。毎週水曜日の朝に、私のカウンセラーの上倉妙さんの宅でカウンセリングを受けています。妙さんのカウンセリングは、ウィットに富んでいて、面白くて、そしてすごくためになります。毎週色々な気付きと学びがあって、この時間を私は毎週とても楽しみにしています。

今日は、昨日職場でもやもやした事を話しました。私は介護施設で働いているのですが、難しい利用者さんときつい職員さんのことで悩んでいたのです。大きな声を出されたり、きつく指示を出されると戸惑って、おどおどしてしまうのです。

妙さん 「子供の時にお母さんやお父さんに、きつく叱られたことはなかったか?」
私   「あります。いうことを聞かないからと言って、父に玄関から、身             体ごと投げられて、玄関の鍵を閉められたことがあります。」
妙さん 「そのときどんな気持ちやった?」
私   「怖かったし、とても不安でした」
妙さん 「それはいくつの時?」
私   「7歳ぐらいだったと思います。
妙さん 「その7歳の時の感情が、大声を出されたりきつく叱られたりする       
時によみがえってくるねんわ」
私   「どうすればいいですか?」
妙さん 「私はもう53歳の大人。7歳じゃない。大丈夫って自分に言い聞かせ」
私   「なるほど~」

こんな感じで、私の不安なことや心がざわついたことを1つ1つ一緒に解決していって下さいます。本当にありがたいです。なんかカウンセラーというより、お母さんみたいな存在です。


母の愛、父の愛を求めていた私

私の生母は、私を産んですぐに育児ノイローゼで精神病院に入院しました。私は親戚の家などに転々と預けられた幼児期を過ごしました。私が14歳の時に父は、この間亡くなった育ての母と再婚しました。育ての母は元クラブのママで、ものすごくちゃきちゃきした人でした。すごく強い人でした。思春期だった私は、なかなか育ての母と打ち解けることができませんでした。父をとられたような気がしていたのかもしれません。

でも、育ての母は、私に本当に良くしてくれました。嫌な思い出もあるのですが、やっぱり感謝しています。

そんな育ての母は、すい臓がんで逝ったのですが、闘病中に私に手紙を書いてくれていました。

「人に気を遣い過ぎずに、自分を大切に生きるように」

それが母からのラストメッセージでした。母の愛、そして父の愛に飢えていた私ですが、今振り返ってみたら、生母も育ての母も父も、みんな私を愛してくれていたのだなあと思います。3人に感謝です。


恩送り

父も育ての母も他界してしまいました。もう恩返しをすることはできません。生母は認知症で施設に入院しています。施設は石垣島と遠く、今はコロナのため面会もできません。3人に恩返しをするのは無理になってしまいました。どうしよう?

そんな私に妙さんは素敵なことを教えてくれました。恩送りです。頂いた人に恩が返せなくても、誰か別の人に優しく親切にすればいいのだそうです。なるほど!それなら私にもできそうです。

月に一回妙さんの家で、「違いを認め合える会」Crossroadsという集まりを開いているのも私なりの恩送りの一つです。Crossroadsには、色々な国の方や、バックグラウンドを持った方や、私と同じ統合失調の当事者の方や家族の方が参加して下さっています。みんながほっこりできる会になるように頑張っていきたいです。京都で活動しています。近隣の方で興味を持たれた方はぜひコメントください。

もう一つ、私も会員にならせていただいているピアサポート団体ピアサンクスも恩送りの団体だと思います。生きづらさを抱えた人が生きづらさを抱えた人を支える。支えられた人は今度は誰かの支えになる。みんなの優しさが広がっていけば、きっと素敵な社会になると思うのです。心を病む人もいなくなると思うのです。

恩送り、してみませんか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

https://peerthanks.com


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