私は私のままで

10月5日から9日まで、東京に行っていました。母の一周忌の法要に出るのが一番の目的でした。「せっかく東京に行くのだから」と、たくさんの方たちに会ってきました。赤羽雄二さんのセミナーにも参加しました。すごく素敵な時間を過ごすことができました。東京への旅の事については、次回のブログで書こうと思います。

今回は、東京に行く前に書いたブログをアップします。

「自分に気づく心理学」 加藤諦三さん著

より幸せに生きていくために

毎週水曜日に、私は上倉妙さんのカウンセリングを受けています。ゼロ秒思考のメモ書きを終えて、ダッシュでバスに乗って、8:30amには妙さんの家に着いています。朝活バッチリです。

妙さんのカウンセリングを受け続けることで、私はとても良い方向へと変化することができました。

まずくよくよと悩むことがなくなりました。以前の私は様々なことにいちいち悩んで、不安になっていました。その不安を解消しようと友達に電話しまくっていました。それがなくなりました。

そして、気分の波の起伏が小さくなりました。落ち込むこともほぼなくなって、逆にテンションが上がりすぎることもなくなりました。心がとても安定するようになりました。これは私の病気の統合失調症の症状の改善のためにもとてもありがたいことです。

カウンセリングの時に妙さんはおっしゃいました。
「より幸せに生きていくためにどうすればいいか?何を選択して、どう行動していくか、それが大事やねん」
と。

「より幸せに生きていくために…」
確かにそれはすごく大切だと思います。幸せになりたくない人なんていません。みんな幸せになりたいのです。

幸せになることを求めて、私たちは学び、人と交わり、働き、生きているのではないでしょうか?妙さんのおっしゃるように、
「何を選択して、どう行動するか?」
ということが重要なのだと思います。

妙さんのカウンセリングの時間はとても貴重です。私の心のバッテリーチャージというかベースキャンプになっています。心から妙さんに感謝です。


本当の自分を見つける

その妙さんが私によく、
「暮島さんは暮島さんのままでいいんやで。ありのままの自分でいいんやで」
と言って下さるのですが、私はこの「ありのままの自分」というのがわかりませんでした。幼い頃に転々と親戚や父母の知人の家に預けられたりした生育歴を持つ私は、人に合わせすぎてしまい、人の期待に応えようとし過ぎてしまって、どれが本当の自分で、どれがありのままの自分なのかわからなくなってしまっていたのです。

そんな私でしたが、加藤諦三さんの「自分に気づく心理学」という本を読んで、「本当の自分」「ありのままの自分」というものが、ストンと理解できました。

この本は私が尊敬する、「ゼロ秒思考」の著者の赤羽雄二さんの推薦図書です。「自分に気づく心理学」の言葉を引用しながら、私が気づいたことや感じたことについて書きたいと思います。

「自然の感情に従って生きることを小さい頃から禁じられてきた人は、意識的努力によって自分の感情をつくろうとする」

「小さいころから自分の感情を意識的につくりすぎて生きてくると、自然な感情が失われてしまう。正確には無意識下に抑圧されてしまう」

これらの言葉はとても響きました。私自身が他人の評価や顔色を気にしすぎてしまい、自分が何がしたいのか?どう感じているのかがわからなくなってしまっていたからです。

自分の心に聴診器を当てるようにして、
「自分はどう感じているのか?」
「嬉しいのか、辛いのか?」
「自分は何がしたいのか?何をしたくないのか?」
ということを掘り下げる必要があると思いました。怖がらずに本当の自分を見つけることが必要なのです。


自然な感情で生きる

「情緒的に未成熟な親に育てられた子は、自然な感情を見失う傾向にある」

「『愛される素晴らしい自分』を演じ続ける人は恐怖を感じられないばかりではない。淋しさも感じられない。その人の期待通りに感じなければならないような人は、心の底で淋しくてたまらないのである」

「いまからでも遅くはない。自分はそんなに「立派な人」ではないのだと認めることから出発するしかない。自分は立派な人間だという自己像にあなたがしがみつくのは、あなたが自然な感情で生きていないからである」

「今あなたは生きかえろうとしているのである」

「自分は立派な人間、よい人間、愛される人間だという自分のイメージにしがみついている時の心の底を、勇気をふるってのぞき込んでみることである」

これらの言葉もまた心に響きました。発病する前の私は、お寺の奥さん(元夫が僧侶なのです)、児童英会話講師として、人からの評価ばかりが気になり、「ちょっと休みたい」「疲れた」という自然な感情を押し殺して、走り続けていました。他人軸で生きていたのです。自分の感情は押し殺すべきだとさえ思っていました。

そしてある時、まるで風船が破裂するように、心が壊れて発病してしまいました。

自分の中に湧き上がる自然な感情に蓋をしなくてもいいのです。抑えつけることはないのです。
「自然な感情で生きたら嫌われるのではないか?」
と、びくびくする人もいるかもしれません。でも、そもそも100人全員に好かれるなんて不可能です。もっと、自分に素直に、そして優しくなりましょうよ。


自分を大切にする

「誰からもよく思われたいという事はそれだけ愛に飢えているということである。誰と会っても、すぐその人にどう思われているか気になるというのも、それだけ愛と承認に飢えているということである」

「他人に自分をよく印象付けたいと言うことが行動の中心になっている人は、自分の心は愛に飢えているということ、そしてすでに心はボロボロになっていることをまず自覚することである」

「まず自分を大切にすることを心がけることである。自分にやさしくするということである。自分が自分に対してやさしい母親のようになることである」

「自分が自分の理解者であり、自分の保護者になろうとすることである。決して自分に対して批判的になってはいけない」

私はこれらの言葉にとても勇気をもらいました。父や継母や生母という親たちに愛情もたくさんもらいましたが、「お前はダメだ」と勇気くじきされたこともたくさんありました。お寺に嫁いでからは、お姑さんからたくさんダメ出しをされて、否定され続けていました。

私は今54歳。54年間私が浴びてきた言葉がもたらす影響を一朝一夕でぬぐうことはできないと理解できています。そう簡単にはいかないかもしれません。

でも、私は変わりたいのです。妙さんのおっしゃるように
「幸せに生きたい」のです。
「心地よい人たちと繋がっていきたい」のです。

アドラーは、
「人は変わろうとしたその瞬間から変わることができる」
と言っています。赤羽雄二さんも、
「人は変われる」
とおっしゃっています。

変わるためには勇気が必要です。一歩踏み出す勇気です。その勇気を持つためには、
「ありのままの自分でいいのだ」
と自己受容することが大切なのではないでしょうか?

そして、加藤諦三さんがおっしゃるように、自分を大切に、自分にやさしくすることが何よりも大切なのではないでしょうか?

ありのままの私でいい。
私は私のままでいい。

自分を偽らずに生きる勇気を「自分に気づく心理学」からもらいました。

ありのままの私、なかなか魅力的やん!(笑)

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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