生きづらさを抱えている人たちにVol19

怖さを乗り越えて、声を上げよう!

今日は、怖さを乗り越えて声を上げよう!ということについて書きます。

私は、統合失調症です。18年前、34歳の時に発病しました。5回の入退院を繰り返しました。離婚も経験して、息子たちに会えない淋しさから、オーバードラッグによる自殺未遂も経験しました。本当にどん底を経験しました。今も精神科には通っていて、抗精神病薬を服用しています。

でも、私は、今とても幸せです。今週に二回、介護施設で、働いています。利用者さんと関われるこの仕事が大好きです。プライベートでは、優しくて、大らかな彼氏と出逢い、とても幸せです。そして、たくさんの友達にも恵まれて、本当に幸せです。「本を出版したい!」という夢もあります。

こんな日が来るなんて、思いもしませんでした。本当に、辛く苦しい日々を過ごしていました。私の人生が好転し始めたのは、自分が統合失調症であるということを周りの人に伝えてからでした。声を上げるのは、とても勇気のいる事でした。怖い事でもありました。でも、私は、勇気を出して、声を上げました。

去年、介護職員初任者研修を受講したときには、最後の授業の一分間スピーチで、皆さんの前で、自分が統合失調症であること、でも資格を取って働いて、社会のために貢献したいことを話しました。皆さん、真剣に聞いて下さいました。話せてよかったと思えました。私の中で、何かが変わりました。
それからは、私は抵抗なく、自分が統合失調症であることを人に話せるようになりました。

声を上げることは、勇気のいることです。とても勇気のいることです。でも大切なことです。必要なことです。私たちの周りの人に、病気に対する正しい理解をしてもらうためにも必要なことなのです。

偏見・差別・そして無理解は、私たち患者だけでなく、家族も苦しめます。それらを変えていくためには、当事者が、そして家族が、怖さを乗り越えて、声を上げることが大切だし、必要なのです。

声を上げてみて思ったこと、それは案外とすんなりと、受け入れてもらえるということです。変な心配はいらないということです。私も驚きだったのですが、皆さん、すんなりと受け入れてくれました。嬉しかったです。

それは、私に勇気を与えてくれました。そして、私のミッションを見つけることができました。私のミッションは「統合失調症でも、病気があっても、周りのサポートがあっても働けるし、幸せに生きることができるのだということを人に伝えていくこと」です。そのために、本を出版しようと思って頑張っています。ブログも頑張って書いています。

声を上げることをどうか躊躇わないでください。あなたを助けてくれる人はたくさんいます。手を差し伸べてくれる人はいます。必ずいます。

周りを変えるためには、まず自分自身が変わらなければいけないのです。

勇気を出して、声を上げてみませんか?

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


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