統合失調症になってよかった!

楽しかった美術鑑賞

金曜日は、友達と京セラ美術館に、「ルーブル展」と「コレクション展」を見に行ってきました。

ルーブル展の時代の絵画はあまり私の好みではないのですが、障害者手帳があるので、私も友達も無料で見ることができるのです。便利でしょう?障害者手帳。黄金の手帳と呼んでいます(笑)。なので、金曜日は家から歩いて京セラ美術館まで行って見てきました。ついでに京セラ美術館の所蔵品を展示した、コレクション展も見てきました。もちろんこちらも無料でした。

ルーブル展の作品のテーマになっているのは「愛」。神様への愛だったり、親子の間ったり、男女の性愛だったり。何世紀も昔の人にとっても「愛」って深くて、大切なテーマなのだと思いました。

コレクション展は、すごく素敵な作品がたくさん展示されていました。特に稲垣稔次郎という作家さんの版画が良かったです。

絵を見るのも好きなのですが、私は、美術館という空間が好きです。そして、京セラ美術館のある岡崎エリアが大好きです。金曜日もとても素敵な時間を過ごしました。


統合失調症になってよかった!

私は統合失調症です。発病して約20年になります。でも、今とても幸せに暮らしています。

やりがいのある仕事にも就いています。オープン就労でです。素敵な友達や仲間にも囲まれています。二人の息子たちともいい関係を築けています。「統合失調症だからといって、心が病んだからといって終わりではない。だから諦めないで!」というメッセージを伝える本を出版したいという夢も持っていて、頑張っています。

こんな日が来るなんて思えないくらい、辛くて、淋しくて、ボロボロだった時期もありました。児童英会話講師という大好きな仕事も辞めざるを得なくなり、病気が原因で離婚になって息子たちとの別れも経験しました。息子たちに会えない淋しさと将来への絶望感から、オーバドラッグをして自殺未遂もしました。

京都に帰って来てからも、パチンコ依存になったり、男性依存になったりと、本当にボロボロでめちゃめちゃな生き方をしていました。

でも、今とても幸せに暮らしています。毎日楽しいし、仕事もダイエットも頑張っています。そんな頑張っている自分が大好きです。

今、私は心から思うのです。統合失調症になって良かったと。黄金の手帳(障害者手帳)が使えて、美術館やバスや地下鉄が無料であるというのも、もちろんありがたいです。でも、そんなことよりももっと大きなところで、統合失調症になって本当に良かったと思うのです。

服薬するのは嫌ですが、統合失調症になったからこそ気づいたことや、得た縁や出逢いがあるのです。そして、私自身がよい方向へと変われたと思うのです。


統合失調症になったからこそ気づいたこと

私が自分の病気のこと、統合失調症のことを自己開示するようになって気づいたことがあります。それは、心の病を抱えた人がとてもたくさんいるということです。あるいは、心の病を抱えた人を家族に持つ人がとても多いということです。皆さん、その事に苦悩されています。

ブログを読んで下さった人からメッセージを頂いたり、Clubhouseで出逢った方画、自分の病気のことは話してくださったり、リアルで会った友達も、「実は私、心の病気で」と話してくださったりします。

私が、統合失調症のことを自己開示したからこそ、皆さん自己開示してくださるのだと思います。私が心を開いたからこそ、皆さん心を開いて下さったのだと思います。これは私にとって大きな気づきでした。

私が自己開示して、相手も自己開示してくれる。それによって、より深く人と関われるようになりました。それは、統合失調症になったからこそ得た気づきでした。大切な気づきでした。


統合失調症になったからこそ得られたご縁

心を開いて人と関われるようになってから、とても素敵な出逢いにも恵まれて、いい縁を結ぶことができるようにもなりました。

まず、カウンセラーの妙さんとの出逢い。私は、病気がひどかった時には、とにかく誰かの声が聞きたくて、手あたり次第に電話をかけまくる電話魔でした。そんな私を心配した友達の一人が、私に妙さんを紹介してくださいました。

カウンセリングで、妙さんは、時に厳しいこともおっしゃいます。「怖いな。怒ったはるのかな?」と思ってしまう時もあります。でも、毎回カウンセリングで、深い気付きを下さいます。私の少し先に課題や目標を設定してくださる。それに取り組むことで、私自身が成長できています。妙さんのおかげで月曜日のZoomの素敵な仲間にも出逢えました。

そして、Clubhouseのシモトリマコトさんのメモ書きのルームの皆さんや、Kyoko Iwataさんがやられているアクティブリスニングのルームで出逢った皆さんや、Sasaさんのやっておられるルームの皆さん。

シモトリさんもKyokoさんもSasaさんもとても聞き上手で、とても温かくて素敵なのです。ルームの皆さんもとても温かくて素敵なのです。私の心の安全基地になっています。

またLAUNDRY CAFEで出逢う方達とお話をするのもとても楽しいです。海外の方とお話をするのももちろん楽しいし、英語を話したり聞いたりするのもとても楽しいのですが、オーナーの理恵さんとお話しするのが楽しいのです。これだけのイベントを続けてオーガナイズされていることを尊敬しています。人としても素晴らしいです。

それから、妙さんと私が主宰している「違いを認め合える会」Crossroadsで得た出逢い。それも私にとってはとてもありがたいものです。参加するだけではなく主宰するとなると、色々と大変なこともあります。でも、「参加してよかった」と言って下さると、励みになります。Crossroadsは妙さんと私と、参加してくださる皆さんが創り上げたコミュニティーです。統合失調症であっても、コミュニティーを作ることだってできるのです。

病気になったからこそ得たたくさんの出逢いもありますが、統合失調症になった私を見放さずに、温かく優しく、そして時に厳しく私に接してくれる、親友さくらをはじめとした学生時代の友達の存在も、私にとってはかけがえのないものです。


良い方向へと変われた私

自殺未遂をしたり、パチンコ依存になったり、男性依存になったりとボロボロでめちゃめちゃだったかつての私。そんな私が今は、やりがいのある仕事に就き、素敵な仲間に囲まれて、コミュニティの共同主宰者になってさえいる。この変化に自分自身が一番驚いています。

なぜ私は変われたのか?
良い方向へとかわれたのか?

それにはたくさん理由がありますが、大きく3つ挙げると
①SOSを発信したことと、キャッチしてくれる人がいたこと
②変わりたいと強く願ったこと
③勇気を出して一歩踏み出したこと
です。

そう、人は変われるのです。アドラーも、赤羽雄二さんも言われているように「人は変われる」のです。

今の自分があるのは、統合失調症という病を得たからだと思います。
「統合失調症になってよかった!」
と、今心から思えるのです。

私が、感動した本松本ハウスさんの「相方は、統合失調症」の中の一節です。

「すべては完璧ではない。不完全な穴もある。しかしそれは、生きているならば当たり前のこと。完璧など、目指す必要のないものなのだ」

統合失調症という穴が開いていてもいいじゃないの?
心の病という穴が開いていてもいいじゃないの?
生きづらさを抱えた人がいてもいじゃないの?
弱さを抱えた人がいてもいいじゃないの?。
色々な人がいていいじゃない?

だからこそ、優しくて、面白くて温かな社会が創れるのじゃないの?

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?