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読書記録#1


今年の夏休み、お盆に祖母の家に帰ったときに、部屋に積んであった本を3冊ほど持っていった。
時間ばかりあって、どうせすることがないから
という理由で持っていった3冊だけど、その3冊が意外に面白く、読書ってそういえばめちゃくちゃ面白かったなと思い出した。
その後も読書の習慣は続き、8月、9月と、何もない日はとにかく家で本を読む生活が続いた。
10月に入り、読み終わった本もだいぶ増えてきたので、ここらでいつかつけてみたいと思っていた読書記録を書いてみようと思う。


8月
「ひとり暮らし」谷川俊太郎

祖母宅に持っていった本その1。
読書自体が久しぶりだったので、読みやすいエッセイから読もうと思って手に取りました。
谷川俊太郎の、詩人としての暮らしかたを垣間見れます。当時の日本を想像しながら読むのも楽しかった。


「妄想銀行」星新一
祖母宅に持っていった本その2。
小学校や中学校の頃、図書室に通っていた子どもにはおなじみの星新一。
短編よりも短いショートショートという方法なので、すごく読みやすい。
好きな話は「大黒さま」「陰謀団ミダス」。


「コンビニ人間」村田沙耶香


祖母宅その3。
芥川賞受賞で有名な作品。
主人公はコンビニバイトでしか、人と適切な関係を維持することができない人間。
会話のシーンが、人間に対する皮肉たっぷりで面白い。少し露悪的すぎる気もするけど。


9月
★「R62号の発明・鉛の卵」安部公房

この本は、本屋さんでさまよった先に見つけた一冊。知らない作家さんだけど、短編ということで読んでみると、これがとんでもなく良かった。今年で一番衝撃的だったかもしれない。僕はもともとSFのお話が好きなのだけれど、この短編集のもつ世界観がとても好みで気に入った。特に印象に残ったのは「変形の記録」と「棒」。
「変形の記録」は、冒頭に殺された兵隊が幽霊となって、生者についていくお話。「棒」は人が棒になってしまうことも普通にある世界のお話。
とにかく、文体に湿っぽさがない。人間の内面描写が少なかったり、ただ起きていることを淡々と面白く描いていて、とても好きだと思った。自分の好みの作家というものを見つけられたことが嬉しい。


「壁」
「他人の顔」安部公房
さきほどの安倍公房との出会いがあってから、続けてとりあえず気になるものを二つ、書店で買ってきた、その2冊。
「壁」は芥川賞受賞作で、少し難しい部分もあったが面白かった。「取らぬ狸の皮」の部分がとても好きだ。ユーモアと皮肉の塩梅がとてもいい。
「他人の顔」は「壁」よりも少し読みにくい部分があったが、そのところどころにある情景描写や社会の描き方などはとても好み。


「そして生活はつづく」
「働く男」星野源
僕は高校生の頃から星野源の曲が好きで、「ばかのうた」「エピソード」に入っている弾き語りの曲が大好きである。今もラジオをよく聞いている。
星野源がエッセイも書いていることは知っていたけど、読書熱のある今、読んでみようと思い買った。
星野源さんの生き方は想像以上に苛烈だと「働く男」を読んで思った。この人からあの歌詞が生まれるということが納得できた感じがする。
「そして生活はつづく」はエッセイで、くだらない話がいっぱい入っている。好き。
最近Netflixで「LIGHTHOUSE」という、星野源さんとオードリー若林さんのトーク番組が配信されているのを見た。とてもおすすめです。


「人間たちの話」柞刈湯葉
SF小説の短編集。表紙があらいけいいち先生のイラストで、目にとまった。
「宇宙ラーメン重油味」がお気に入り。
「楽しい超監視社会」は、ジョージ・オーウェルの「1984」の世界、イースタシアのお話でとても楽しい。


「哲学の先生と人生の話をしよう」國分功一郎
「暇と退屈の倫理学」を書いた先生がメルマガでやっていた人生相談をまとめた本。
とても厳しい回答もあれば、複雑な問題にはしっかり方向を提示する回答をしていて、さすがだなと思った。自意識というか、自分自身の悩み、それから恋愛に関する悩みにはズバズバ答えていてとても面白い。僕も自意識の話にはズバッと切られた感覚がある。おすすめです。


10月(3日時点)
「音楽は自由にする」坂本龍一
坂本龍一の自伝。
僕は坂本龍一の音楽との明確な出会いがあるわけではないが、実家で流れていた曲が坂本龍一だと気づくことが今ごろになって何度もあり、気になって手にとった一冊。
想像以上に激烈なエネルギーを持っていた人なんだと思った。小学生の頃からバッハにハマったというエピソードや、6日間徹夜で女の子と遊んでいたというエピソードでびっくりした。
才能の人なんだという感じがした。より好きになった。


他にも夏目漱石の「こころ」や志賀直哉の「清兵衛と瓢箪・小僧の神様」を読んだが、いつ読んだか不鮮明であるのと、一度読んだということで記録はしない。どちらも引き込まれた。


読書が習慣になって、すこし精神が安定するようになってきたと思う。大学でも、空き時間に読むことで一人でもやっていけている。本の内容をちゃんと吸収できているか、身になっているかはわからないが、少なくともこうして記録に残すことで忘れ去ることはなくなった。ありがとう。
読書の秋。みなさんもぜひ外に出て書を読もう。


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