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【映画】ラーゲリより愛を込めて、を見ての感想。ネタバレあり。

第二世界対戦終戦後、無実の罪でソ連の捕虜とされてしまった二宮和也さん演じる山本。山本はラーゲリと呼ばれる収容所に収監されてしまいす。そこで様々なドラマが展開されていきます。Amazonプライムで見れるこの作品、面白かったので感想を3つにしぼってまとめたいと思います。
以下ネタバレを含みますのでご了承ください。

①私は貝になりたい、に似ている
この映画は中居正広さん主演の私は貝になりたいに似ているなと思いました。
どちらの作品も終戦後、無実の罪で戦犯となり収容所に収監されてしまいます。
そしてどちらの主人公も収容所内で死を迎えてしまうことになりますが、私は貝になりたいは人間の理不尽さ憤りを描いているのに対して、ラーゲリより愛を込めては人間の強さや未来への希望を描いていると思いました。

希望をもってない人間は死んでるのと同じ
松坂桃李演じる松田が言ったセリフです。私が一番心に残ったシーンであり、この映画のメッセージの様にも感じました。
松田は戦場で足がすくみ戦闘に参加出来ず、目の前で友人を亡くした経験から、自らを「卑怯者」と思い悩んでいました。そんな経験から生きる希望も失っていました。
そんな松田が山本に出会い徐々に変わっていきます。
ある日。桐谷健太演じる相沢が命を投げ打ってラーゲリから脱出しようとします。最愛の妻が空襲で死んでいた事を知り、俺にはもう何もない、生きていても意味がない、とソ連の警備兵に撃たれに行ったのです。そんな相沢を山本が必死で止めます。
「何も無くてもそこには希望がある!」
相沢に山本が言ったセリフです。そのあと山本は耳に激痛が走りその場に倒れてしまいます。それを松田は見ていました。
翌朝、松田は死を覚悟でソ連兵に抗議をします。
「山本を病院に連れていってほしい」
仲間達はソ連兵に殺されてしまうと松田を必死にとめますが、
「希望を持ってない人間は死んでいるのと同じ」
と抗議をやめません。
最終的にソ連兵に抗議が伝わり、山本は病院で精密検査を受けれるようになりました。
絶望的な状況に置かれても希望があれば生きていける。そんな状況でないにせよ希望を持っていなければ死んでいるのと同じだ。私の心にメーセージとして深く刻まれました。

③ラストシーン
病院で検査を受けた山本。結果は末期の喉頭がんでした。日に日に山本は弱っていき安田顕演じる原から日本に残された家族にむけ遺書を書くように言われます。
山本はこれを了承し遺書を書き終えますが、その後息絶えてしまいます。
松田、相澤、原、中島健人演じる新谷の4人はなんとしても日本の山本の家族に遺書を届けようと内容を暗記します。ノートに書かれた遺書はソ連兵に見つかり処分されてしまいましたが、4人の脳内には山本の遺書が記憶されています。
やがて日本とソ連が国交を回復し、4人は日本に帰国します。
そして4人は山本の家族に遺書の内容を伝えるのでした。
ラーゲリより愛を込めては実話をもとに構成されています。この遺書の伝えかたも実話通りかは分かりませんがすごく感動的で印象的なラストシーンで心に残りました。

・まとめ
いかがでしたでしょうか。私はツイッターで堀江貴文さんがこの映画は絶賛していたので気になっていました。すごく面白かったし感動しました。見て損はないと思います。

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