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【米国株式指数】2022年10月28日(金)PCEデフレータ発表時の値動き予想【無料記事】

※本記事は2022年10月22日(土)に書いた記事です。

10月28日(金)21時半にPCEデフレータが発表される予定です。消費者物価指数(CPI)よりFRBが重要視しているとも言われており、とても重要な指標となりますので、以下2点について記事を書きたいと思います。
・そもそもPCEデフレータとは何か?
・過去の発表時の値動きから今回の値動きを予想


PCEデフレータとは?

米商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標。

個人消費支出(Personal Consumption Expenditure)の名目PCEを実質PCEで割ったものです。消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられます。

PCEデフレータから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものを「PCEコアデフレータ」と呼び、FRBが最も重視している物価指標として知られています。同様の指標に消費者物価指数がありますが、PCEデフレーターの方が調査対象が広いため、実際の物価動向を反映しているとされています。

なお、名目・実質の説明は以下を参照


PCEデフレータの見方

PCEデフレータは前年同月比や前月比の値が発表されますが(例えば+0.5%など)、数値が高ければ高いほどインフレが進んでいると解釈できますので、先月と比較して低い数値が発表されると
 インフレ懸念後退 → 政策金利の利上げ幅鈍化 → 株価上昇
という連想から株価上昇につながると思われます。


PCEデフレータ発表時の株価指数値動き

以下にPCEデフレータの値とその時の値動きを整理しました。

以下はPCEデフレータ発表日をプロットしたNASDAQ総合指数のチャートになります。

補足
・黄色矢印:PCEデフレータ発表日
・青色矢印:FOMC政策金利発表日
・白色矢印:消費者物価指数(CPI)発表日


値動き考察

・PCEデフレータの値が予想より低いからと言って、株価が上がるわけではない
・予想との乖離度合いと関係なく、発表後は下落トレンドになることが多い
・発表後にトレンド転換する場合もあればトレンド追随する場合や横ばいとなることもある

要するに、特徴的な傾向はない、ということだと思います。


10月28日(金)PCEデフレータ発表に向けて

10月22日(土)現在は、利上げ幅縮小の可能性がある旨の報道を受けて米国株式市場は大幅に上昇して週末を迎えており、大変良いムードに包まれている。この空気感であれば、PCEデフレータの値が予想値通りか、もしくは予想値以下(要するにインフレ後退)であれば、株価は上昇していくだろうと考えています。


以上。
投資は自己責任でお願いします。

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