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周りは全員、敵。親すら敵。

そうはっきりと思ったのは高校3年生のとき。

学校の教室、自分の席に座っていたときだった。

高校2年生の夏ごろから、私は学校に行くのが嫌になり不登校になった。

理由はクラスメイトとの人間関係。

高校は体育系のコースがある学校に進学した。

電車を乗り継いで隣街にある高校へ通っていた。

今思えば、それ以前から人との距離感が分からず、どう接すればいいのか分からなかった。

独りでいるのが好きだけれど、どこかグループに入っていないと何かのときにグループに入れてもらえず、独りぼっちになるのは嫌だった。

グループとは、いわゆるクラス内などでできる女子の仲良しグループみたいなやつ。中学まではそこまで気にしたことがなかったけれど、それまでとは環境の違う高校では新たに友達を作る必要があった。

頑張ってグループに入れてもらうも(既に2つのグループが出来上がっていた)、その子たちに合わせることに気を配って、しんどくなる。だけど、合わせていないと仲間から弾き出されると思ってた。グループ内にいれば居るほど気が滅入っていく状態。

我慢して我慢して私なりに周りに合わせてた。だけどそんなやりかた限界が来る。自分の中でそれが大爆発したのが高校2年生の夏ごろだった。

きっと周りには何が起こったのか分からなかったんじゃないかと思う。そのことについて、当時の私は誰にも相談したことがなかった。

それは高校卒業後に進学した専門学校でも、乗り越えることができず繰り返した。

そりゃそう。だって「周りは全員、敵。」私の心の奥底、根底にはそれがあるのだから。

私は誰も信じられず、自分自身のことすら信じられない状態だった。

そう思っていた原因が分かった瞬間

私は子どものころから、なんとな〜く感じていたことがあった。

それは、両親が私に怒るとき、私のために私のことを想って怒っているのではないということ。

両親は世間体を気にして、または両親自身の都合で私に怒っていると感じていた。私を自分たちの都合の良いようにコントロールするために。

それを私は、親から攻撃されている!とどこかで感じていた。だから、自分で自分を守らなきゃ!とも思ってた。

【豆知識】“怒る“と“叱る“の違い

怒る=不満・不快なことがあって、我慢できない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。(goo辞書)

→八つ当たりのような感情的なもの。

叱る=相手の非を指摘、説明し、きびしく注意を与える。腹をたてているわけではないので、「優しく叱る」という表現も可能。(goo辞書)

→道筋を立てて話ができる、理論的なもの。

感情をぶつけるのが「怒る」、相手を良い方向に導くのが「叱る」(manabico)


私は叱られるより、怒られることが圧倒的に多かったように思う。

そんなこともあってか、相談しない。自問自答して自己完結、でやってきた。

それが普通だと思ってたし、それが私の当たり前だった。

知らず知らずのうちに私は、

全員、敵に見える・敵にしちゃうメガネをフィルターを手に入れていた。

【豆知識】占星術では0歳〜7歳までを月の年齢域という。

月の年齢域では、養育者から安全に生きるための術を学ぶ時期。

「自分が安心して生きていくためには、どんな振る舞いや反応が好ましいか」をインプットしていく。

月の年齢域で、この世界は「安全or危険」を学ぶ時期でもある。

感情セラピーとの出会い

2020年、あるオンラインイベントで感情セラピーというものに出会った。

このころには様々なことを学んできて、自分の中で蓋をして押し殺してきた感情、見て見ぬ振りしてきた感情と向き合うことの大切さを実感していた。そのため、私なりに自分と向き合い、掘り下げ作業もしていた。でもなんかしっくりこない。

そんなときに感情セラピーを知り、受けてみることにした。この出会いには私にとって実はとても不思議な出来事があった。それはまた改めて投稿することとして。

感情セラピーを通して、私の感情ちゃんと対話し、感情ちゃんの希望を聞く。

文字にすると、ただそれだけなんだけど、ときに勝手に涙が流れてく。

泣きたいわけでも、泣いてるつもりもないのに気づいたら涙が溢れて止まらない。

私の中にずっと閉じ込めてきた感情ちゃんが癒され、浄化され、昇華されていく瞬間だった。

「お母さんはそうやって、あなたを守ってくれてたんだね」」とセラピストさんに言われ気付く。

もしかすると、両親は母は全くそんな風に思ってもなかったのに、私が勝手にそう思い込んでいただけなのかもしれない。

もしかすると、当時の母には、それが私を守る方法でそれ以外の方法を知らなかっただけなのかもしれない。

そんな想いが溢れてきた。

私は、母に守られ愛されてきた。

敵が敵ではなくなった瞬間だった。


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