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イギリス発、革新的なジムがついに日本に誕生ー価格価値を大きく超えるトレーニング環境を提供

※プロフィール
阿部信太郎(Shintaro Abe)
FIT Trading株式会社 代表取締役

1994年、埼玉県朝霞市生まれ。高校卒業後、イギリスのニューカッスル大学教養学部に進学。卒業後はアクセンチュア戦略コンサルティング本部で勤務した後、2019年4月総合フィットネス商社であるFIT Trading株式会社を創業。スイス発3Dボディスキャニング・システム「BODYGEE」を独占販売代理店として取り扱うほか、フィットネスクラブの新店開発やトレーニングマシンの輸入販売を行う。2021年11月、英国留学時に出合ったPureGym(ピュアジム)をモデルに、同社初の直営フィットネスジムとなるSureGym(シュアジム)八街店をオープン。充実したマシンをそろえた180坪の施設が24時間・月会費3,000円で利用できるとあって大きな注目を集めている。

英国留学で出合った理想の施設

初めてバーベルを握ったのは16歳。強豪校のサッカー部に所属していたこともあってトレーニングは行っていましたが、特にフィットネスクラブやジムが好きというわけではありませんでした。しかし高校卒業後、18歳で留学したイギリスで、周囲の友だちが当たり前のようにジムでトレーニングする光景を見て、自然と自分も通うようになりました。向こうは月会費が2,000円ぐらいなので学生でも気軽に通うことができますし、容姿が気になる年ごろでもありますよね。

商業施設の中にあるヘルスクラブや公営ジムなど様々なフィットネス施設を利用するなか、大学3年生のときに出合ったのがPureGymでした。「すごい」と衝撃を受けました。月会費が安いだけでなく、それまでの施設と違って24時間営業で、マシンも充実している。「これを日本でやったら成功するに違いない」とすぐに感じました。だからSureGymはそのときから温めていたビジネスなんです。

当時、日本のフィットネス施設に私が感じていたのは、「高い・狭い・ダサい」ということ。まず月会費が高く、若い人が通いやすい料金とは決して言えません。施設も天井が低くて狭いものが多く、床も剥き出し。マシンの使い方などPOPがいろいろなところに貼ってあるなども、デザイン性が低くてクールではないと感じていました。それをすべてクリアしている理想の施設が英国のPureGymでした。

日本でSureGymをオープンするにあたり、1号店の立地については都心から車で1〜1.5時間で行ける範囲と設定し、現在の場所に決めました。同じ敷地内にスーパーマーケットやドラッグストアがあって多くの人が集まるのに坪単価が安く、かつてリサイクルショップであった施設は天井が高くて広々としています。10件以上の物件を見て回りましたが、この八街の物件を見た瞬間「ここだ!」とその場で即決して申し込みしました。


独自の魅力を追加し、日本に導入

SureGymはPureGymをモデルにしつつ、さらに進化させています。PureGymではフリーウエイトゾーンだけであったラバーも、この施設ではカーディオゾーン含め全面に貼りました。そして中央には施設の象徴ともいえる最高級の人工芝。私がデザインしたオーダーメイドです。

このブルーの人工芝の着想は、ヨーロッパの展示会に参加した際に見たある施設事例の写真から得ました。「これはお客様に提案したい!」と感じたことを覚えています。当社ではマシンも販売しているので、まずはそのお客様に提案してみたのですが、仕事が内装業者のそれと被ることもあって導入までは至らず、それならばまず自分の施設で実現してしまおうと考えました。

さらに、「BODYGEE」という最先端の3Dボディスキャンも導入しています。3年前に先方から独占販売代理店になってくれないかというオファーをいただき、調べてみたら世界での販売台数の実績やクオリティが素晴らしかったんです。そうであるのに価格は手ごろでハードウェアも簡素なところに可能性を感じました。実際、BODYGEEは弊社が日本で販売を開始してから2年以上が立っていますが、フィットネスクラブだけではなくビューティーサロンにも多く導入いただいています。SureGymでもパーソナルの販売促進ツールとして申し分ない費用対効果を発揮しています。

1,000店舗は通過点、目指すは健康増進型保険とSDGsプラグラムの社会実装

充実したマシンや設備を月会費3,000円で提供するために、そのほかのコストは極力抑えました。入会受付〜決済システムである「hacomono」の導入もそうです。製品機能だけでなく、社内の体制や代表の蓮田さんとお話ししてみて、信頼できる会社だと感じました。

実際、皆さんコミュニケーションコストが低く、お願いしてよかったと感じています。経営者として、こちらの意図をスムーズに理解して自走してくれるパートナーの存在というのはとても貴重なんです。皆さんのサポートは本当に助かりました。

今後は、10年で1,000店舗を展開することを目標に取り組んでいきます。「SureGym Tokyo」というブランドで、ベトナムなどの新興国に進出できたら楽しいだろうなと思っています。

しかし、私が実現したいのはあくまで健康増進型保険です。SureGymはそのためのキャッシュエンジン事業であり、リテラシーの高い顧客(仲間)とのリレーション構築チャネルだと位置付けています。生活者の生体データ(バイオメトリクスデータ)を収集し、“健康になればなるほど安くなる保険”である健康増進型保険をグローバル展開し、その仕組みを活用してSDGsプログラムを社会実装するのが目標。目下の仕事に全力を尽くすための大義名分となっています。

10年後は37歳。経営者は40〜50歳が一番脂がのる時期だと思いますので、そのときに大きなリソースを準備できていることで新たな挑戦に進めたらいいですね。