おもしろいことを言おうとする必要はないのかもしれない

街を歩いているときに、

「人の家の庭に咲いている梅がきれいだね」

と言ったら、友人が「何それ、おもしろい」と言って笑った。

そうか、ただ「梅がきれいだね」で良いのか。

私は、人の家の庭に咲いている花をじーっと見るのは失礼かなと思っている。
じろじろ見ていたら、家の中を覗き見している不審者と思われるんじゃないかという不安もある。

その想いがのっかって、冒頭のセリフになった。

それを「おもしろい」と、笑ってくれるのは、友人の感性が豊かだからだと思う。
気にせず流す人だってたくさんいるはずだ。

友人に指摘されて始めて、「何かおもしろいことを言ったらしい」と気がつく。自分ではおかしいことを言ったつもりはない。

なるほど。
文章を書くときにも、おもしろいことを言おうとする必要はないのかもしれない。

自然に出てきた言葉が、受け止める人によってはおもしろく感じられる。
書くことで完結するんじゃなくて、誰かに受け止められて完結する。

そういうもんかもなあ。
(なんか、作家の誰かもそんなこと言ってた気がするなあ)

できるだけ考え過ぎずに、素直に書いていこうと、改めて思った、そんな春の日でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、今日も無理せずがんばろう〜

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