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6月4日 ゴツプロ!『無頼の女房』 場当たりの巻

小田急線からこんばんは。前田です。
本日は、本多劇場にて場当りたでした!

場当たりとは?
本番の会場にセットを組み、立ち位置や音響・照明などのキッカケ、全体の段取りなどの確認を目的とした舞台稽古のこと。

Google検索で一番始めに出てきた引用

知識の集合体。Google先生は便利。
舞台用語以外の『ばあたり』には、物事に計画性がなく、目先の効果だけを考えたその場の思いつきで行うこと。と、あります。

日本語よ。真逆過ぎないか?

さておき、今日は舞台の方の場当たりをしました!
劇場で発する台詞は、稽古場とまるで違う。声の響きだけじゃないんです。私は今回、書生の役でして、いろんな所で感じた事をメモするのです。

しかし!

ノートを開く時のペラッ…
メモする時の鉛筆のシャッシャッ…

おいおい、劇場ってこんなに響くのかよい。
すごい大切な、思わせぶりに響くじゃないか。
そんな雑念がたくさん生まれておりました。

役を生きれてないので、ここからは反省です。

場当たりで、出とちりました。
※『出とちる』とは、あらかじめ決められた通りに、舞台に現れなかったりすることです。今回は庭からの登場に遅れました。。すみません!

演出の青山さんに『君は何をしてたの?』と問われ。『庭の木に、気を取られてました!すみません!』と応える始末でございます。とほほ。

言い訳でなく、庭に生える木々に、『おお、ええ緑やなぁ』と。昨日、一緒に仕込んだハズなのに、、
建ち上がった舞台美術に、見惚れて出番を逃す。 
なんたる不覚!それくらい、稽古場との違いに敏感になっておりました。

私、以外の役者さんも『劇場空間にチューニングを合わす』という事をそれぞれやっていたように思います。

劇場に入ってからわかる発見がたくさんあるものです。これは、舞台と仲良くなれば、まだまだ面白くなるという、伸びしろなんです!(言い聞かせのコトダマ)

いやぁ、いけませんな。
他にも、客席からの被りが気になったり。袖の移動の足音の響き、舞台上の台のキシミなどなど。感覚が鋭敏になってます。

場当たりは私の中で緊張感のある時間でした。

ただ、やはり稽古場ではわからなかった、光。
昼と夜が具体的になるだけで心持ちも変わります。
そして、音。迫力のあるオープニング。音圧といいますか、厚みがでると気分もいつも以上に高揚しちゃったりね。

そういった、稽古場で作ってきたモノを大切に守ったり、時には手放して劇場に身をゆだねるといいますか。そんな事が必要な気がします。

今回の役、石原青年のように。役者の先輩方がどのように劇場に溶け合っていくのかを鋭く観察したいと思います!

気が高まる1日でした。
なんだかどうにも自分が『行き当たりばったり』になってるのか、、。それはそれで、意図せずに、真反対の意味まで汲んでしまってますな。
うーん、反省!

明日は場当たりの続きとゲネプロです。
ゴツプロ!『無頼の女房』の開幕まで残り2日!
いっぱいのお客様と一緒に、初日を迎えます。
嬉しい!ご予約まだの方はぜひに!



6月6日からスタート!



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