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12/8(金) 私は私でいたいだけ

12月8日(金) 晴れ 季節外れの暖かさ


今週は月曜日以外は在宅勤務をしているので、ほんの少し気持ちに余裕がある週だった。ダラダラと仕事をしていたのであんまり進捗はよくなんだけど。

午前中、仕事を兼ねて郊外の大きな書店へ行く。前回行った数ヶ月前から売場が少し変わっていたので、新鮮な気持ちで見て回る。
最近、ディレクション用の選書をしているんだけど、ネットで画像を見ただけではわからない本も多く、実際に手に取って確かめられる事が嬉しい。
嬉しすぎて?に大量に本を買ってしまう。

大阪の生活史はネットでポチってたやつ
『お父さんは心配性』がフェアコーナーで平積みされていた 買っちゃうよね!

雨宮まみさんの事はほとんど知らないけれど、岸政彦さんの旧Twitterに時々お名前が出てくるので、手に取ってみた。そういえば、先月の軒先古本市でコーヒーと一冊シリーズ『愛と欲望の雑談』(岸政彦・雨宮まみ/ミシマ社)を買っていたんだった。

寝る前に『40歳がくる!』(大和書房)をポチポチと読み始める。
作者が40歳になる直前にWEBで連載されていたエッセイの書籍化とのことで、30代後半から40代に向けた自我が書かれている。

いつまでも若い人でいたいわけじゃない。もうババアですからと自虐をしたいわけでもない。私は私でいたいだけ。私は、私のままで、どうしたら私の「40歳」になれるのだろうか。そしてどんな「40歳」が、私の理想の姿なのだろうか。

『40歳がくる!』(雨宮まみ/大和書房)14ページ

40歳を目前に自覚が増える体の変化、その変化に伴って気持ちも変化していく。その時々の痛みや戸惑いが危うさに変わろうとする刹那、「生きる」方向へベクトルを捻じ曲げるべく行動をする作者。
ああ、随分と昔になるけれど、わたしも抱えていた気持ちが書かれている。ちょっと前だったら、心の瘡蓋を剥がされるような文章を読むのは嫌だった。でも今はちゃんと読めるし、その頃の自分に「頑張ってた!大丈夫!」と伝えられる。
(ちなみにわたしの40歳の時は、今よりも子育てと仕事に追われていたので記憶があまりない……。)


ありのままの私を肯定する、受け入れることって困難で難しい。「肯定できた!」と思った次の瞬間に「ああ、やっぱりわたしはダメな子だ」と思うことの方が多い。
わたしがわたしのことを「好き」だと思える、そういう人になりたい。なぜだかわからないけれど、今年は特にその気持ちが強かった。
年始の入院で何気に手に取った『きれいな言葉より素直な叫び』(新井見枝香/講談社)を読んだ時もそう思ったし、『くもをさがす』(西加奈子/河出書房新社)でより強い思いになった。
『愛は時間がかかる』(植本一子/河出書房新社)を読んで、わたしが幼かった頃を一緒に振り返り、受けた傷を少しだけ直視することができた。
ほかにも、いろいろ、いろいろ、いろいろ。
わたしは本を読むことによって、わたしを知ろうとし、わたしを肯定しようとし、わたしを好きになろうとしている。

なんだかとりとめのない話になってしまったけれど、わたしの日記だからいいじゃんね。


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