愛する旅猿

 私には10年以上愛してやまない番組が2つあります。

 1つは、TBSラジオ JUNK「バナナマンのバナナムーンGOLD」

 そして、もう1つが日本テレビ「東野・岡村の旅猿〜プライベートでごめんなさい〜」です。

 今回は、後者の番組、「旅猿」について書いていこうと思います。

 見たことがある人、あるいは、私と同じようにずっと見ている人にとって「旅猿」ってどんな存在なんでしょう。

 私の周りには、「旅猿」を見てるよっていう人がいません。

 大人気コンテンツのはずなのに、なぜか周りにはいない。

 こんなにも面白いのに、どうして?

 そんなコアなところも「旅猿」の魅力かもしれません。

 吉本きってのスター芸人、東野幸治とナイナイ岡村隆史の2人と、ゲストを交えながら旅をする。それだけの番組。

 だけど、もし終わってしまったら、すごく悲しい。

 きっと、特大のロスが押し寄せる。

 そんな予感を抱えたまま、気付けば10年以上のお付き合いになっていました。

 私が、「旅猿」を見るようになったのは、前述したバナナマンの影響があります。

 今から10年ぐらい前、バナナマンの「バナナ炎」というテレビ番組が放送されていました。 

 私はこの番組の大ファンで、普段は、バナナマンの二人が決められたお題のベスト3を決めるというシンプルな番組だったのですが、時々、ノープランロケというロケが放送されていたのです。

 その名の通り、朝集合してから行くところを決める。何をするかも決める。予算は4人で10万円というものでした。

 このノープランロケが面白くて、面白くて、もっと芸人さんが旅している番組を見たいなあと思って辿り着いたのが、「旅猿」でした。

 バナナマンのことは、元々好きな芸人だったので進んで見ていたのですが、当時の私は東野幸治も岡村隆史も、特別好きな芸人ではありませんでした。

 でも「旅猿」を見ていくうちに、どんどん好きになって、今では二人とも私の好きな芸人トップ10、いやトップ5に入るかもというほどになってしまいました。

 それぐらい、「旅猿」は、他の番組では見られない東野、岡村の魅力満載の番組になっています。

 今回は、今まで放送された中から、私の愛する「旅猿」の回をご紹介したいと思います。

〜海外編〜

 「旅猿」の一つのテーマとしてあるのが“東野、岡村・偽バックパッカー”としての旅です。

 バックパッカーほど、ストイックな旅はできないけど、それっぽいことはしてみたい。

 そんな二人のキワキワを行く旅こそ、「旅猿」の醍醐味でもあります。

 それが如実に現れるのが、インド。

 これまで、「旅猿」でインドに行ったのは3回で、訪れた回数が最多の国になっています。

 私は初回は見逃しているのですが、2回目は岡村さんが病気療養中で、東野さんとゲストの出川さんが二人で「岡村隆史帰ってこーい!」と願掛けで沐浴する姿が印象的です。

 人気のない暗い道で声を掛けられて怖い思いをしたり、牛のウンチを踏んだり、現地の人の家のカレーを食べてお腹を壊したり、本当に踏んだり蹴ったりの旅ですが、何度見ても笑えるすごく面白い回です。

 そして、元気になった岡村さんと出川さん、東野さんの3人で訪れた3回目のインド。

 今度こそ3人で沐浴を、今度は2回沐浴しよう!と旅の目的を決めるものの、この時期はインド人だって入らないくらい川が汚れてると初っ端から言われてしまうスタート。
 沐浴するかしないか、3人で揉めながらの「旅猿」恒例、いざこざが始まります。

 回復したはずの岡村さんは、暑さと騒音からストレスを感じ、暴言を吐くし、またもや牛のウンチを踏むし、ホテルのベッドが2つしかなくて、出川さんとのジャンケンに負け、ソファで寝る羽目になります。

 それでも何とか、恐る恐る、汚れているガンジス川で沐浴をし、一つ目の旅の目的を果たします。
 が、今度は仕事の都合で東野さんが途中離脱と聞かされ、じゃあ僕も帰りますと、ほとほと疲れ果てた様子。何とか頑張って、出川さんと二人残り2回目の沐浴を果たしますが、途中離脱した東野さんへの遺恨が残る回となります。

 このインドでの旅こそ、「旅猿」。

 傍若無人な東野幸治と、それに振り回される岡村隆史。

 いつだって「旅猿」は東野さんのものであり、岡村さんはその見守り人として付き添う。

 やりたいことやりたい放題のお兄ちゃんに、一生懸命付いていく弟。
 この二人の小さな兄弟のようなやり取りが、「旅猿」を魅力的にしているのだと思います。

 そんな海外編で、私が一番好きなのは、シーズン6のカリブ海の旅です。

 美しいカリブ海の国々での旅は、旅番組としてもしっかり成立していますし、エイにキスできるスポットや、セレブなケイマン諸島、ジャマイカでの滝登りなど、一生に一度行ってみたい!やってみたい!と思わせられる見応え抜群の回となっています。

 でも、やっぱり、いざこざはあって、人間味ある面白い旅を見せてくれるのが、「旅猿」なんですよね。

 さて、国内編...と思いましたが、思った以上に長くなってしまったので、この続きは、またどこかで。

 気になる方は、ここからでも見てみてください。

 現在は、「狩野英孝プロデュース宮城県の旅」が放送されています。早くも、面白い回となってますので、ぜひ。

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