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ダイヤの原石は磨かれなくても すでにもう輝いてる でも自ら発光しているではない ひかりがあ…
星が瞬いているとしても きっと今は何も見えない 湿気を帯びた重い空気が 渇いた仮面のヒビを…
海が手のひらにすっぽり入るくらい 空が目のなかにまるっと入るくらい そんな小さな世界にひ…
色彩豊かに四方へと 己の生を当然のように 主張するストレリチア 憂鬱さのカケラもなく 周り…
眠れなくなる毒を思いきり吸い込んで 夜空に散らばった星を数えていたら 途中で分からなくなっ…
開いたままベンチに置いた モレスキンのポケットノート 春風のリズムに合わせて パサッパサッ…
氷結の棘がまつ毛に重さと煌めきを与える時 雪原に放たれた蝶は舞を覚える 遠くの山脈が姿形を現し暁の到来を告げる時 口笛は輪郭を持って音を奏でる 春光の暖かさと眩しさで動物たちが起きる時 星の悪戯に目を細めて笑う
鼠色の道路に書かれている、 擦れヒビ割れた「止まれ」。 どれだけの人がこの上を通り過ぎ、 …
赤黒い屋根の古びた教会には、 どこまでも続く鍵穴があるんだよ。 ドアノブと鍵穴は木で作ら…