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土建屋とプログラマー

私は土建屋とプログラマーは本質的に同じだと考えています。
土建屋。
本来は建設業と表現した方が良いかもしれませんが「土建屋」という響きが好きなので、今回は土建屋と表記させていただきます。
また、本来は「建設業とシステム開発業」というタイトルにするべきだったかもしれません。
これもまた「プログラマー」という響きが好きなのでプログラマーと表記させていただきます。
土建屋=建設業、プログラマー=システム開発業だと思ってください(笑

ちなみに、実は私の父親は土建屋の経営者です。
今は兄が経営していますが、若い頃は私もずいぶん父親に土建屋仕事をやらされました。
最初はめちゃめちゃ大変でした。
まず、体が慣れてくるまでの1ヶ月が大変!
そして、次第に頭も使わなければいけなくなってくるのでもう大変です(笑

そんな時代の頃を思い出しながら、今回は土建屋とプログラマーの関係性について書いていきます。

土建屋って?

父親の会社でまっさきに体験したのは、土木作業でした。
スコップなどの道具を持って、土を触る仕事ですね。
もちろん、いろいろな建設用機械も利用します。
(ランマーとかプレートとかサンダーとかファイアーとか魔法みたいな名前の武器がたくさんあります。)
先輩である現場監督の指示に従って、命令された小さな単位のモノをつくるわけです。
正直、体は辛いし、面白くない!
まるでカイジのように、仕方ないからやっているって感じでした(笑

道具、機械、専門用語をある程度覚えてくると外注先の職人さんとも会話ができるようになります。
そこではじめて、現場においての一人の人として認められた気がします(笑
そして、今度は職人さん達が仕事を進めていくために必要な段取り(準備)をする仕事を任されるようになるのです。
「アレはどこにあるんだ?」
「ココはどうするんだ?」
「コレはどうすればいい?」
などなど、職人さんから勢い良くアレコレと聞かれます。
その時に必要な材料をしっかりと事前に用意しておく。
工事の工程(流れ)をしっかりと頭に入れておく。
これをしないと職人さんにかなり怒られます(笑

私はこの辺りで父親の会社(親子ならではの低賃金ブラック労働アルバイト契約)から解放されましたが従業員さん達はここから先も修行が続きます。

お客さん、元請企業さんとの打ち合わせや仕事の調整。
そして、見積をする方法などを覚えていきます。
こうして、一人前の土建屋となっていくのです。

で、土建屋とプログラマーは何が一緒なんだ?

私は、土建屋の土木作業員がスコップを持つのとプログラマーがキーボードを持つことの意味が一緒だと思うのです。
道具を使ってモノをつくる。
道具と完成品が違うだけでやっていることは同じです。

現場を把握して、工程を考え、見積をして、受注したら実際に作業をする。
材料がなければ仕事にならないし、外注さんと上手く仕事をしなければ赤字になるし、仕事を進めていくにあたってお客さんとの打ち合わせや調整が必要になる。
こういった出来事も一緒だと思います。

見積方法だって同じです。
材料を見積もる。
外注先から見積をもらう。
交通費や必要経費などを見積もる。
自社内の作業量を見積もる。
そして、最終的な金額に利益を載せて見積書としてまとめる。
人工(にんく)という「一人が一日働くのに必要な金額」、つまり日当的な単位をベースに見積価格を決めていく方式も同じです。
(見積に人工という単位を使うかどうかは別の話)

あっ、プログラマーで言う「デスマーチ」が土建屋でいう「夜間作業」という点も一緒ですね!
プログラマーは上司が食べ物と飲み物を買い込んでくる様子がデスマーチのサインだったりしますが、土建屋の場合、現場監督がバルーンライトを用意している様子がサインだったりしました(笑

そう考えると土建屋とプログラマーは似ていませんか?(笑

職種を選ぶより、つくりたいモノを選ぶ

結局、何が言いたかったのかと申しますと仕事を選ぶときには、業種から決めるのではなく、つくりたいモノから選んだ方が良いのではないか?ということ。
モノづくりの仕事のほとんどは今回書いた土建屋やプログラマーと同じようなことをして仕事が成り立っています。
手に持つ道具や必要なスキルは違いますが仕事のルーティンはほぼ同じことの繰返しです。
どうせ同じことをやるんだったら、つくたいモノから仕事を選んだ方が幸せになれると思っています。

ちなみに、土建屋は慣れてくると最高でした!(笑
一つの現場が終わると次の現場がはじまり、新しい景色の中で仕事ができる!
出来上がる完成品のサイズとスケールが大きい!
(昔は現場内で自由にタバコが吸えました ←今は??です)
完成した時の達成感は何ともスカッとする心地よいものでした。

多分、私は次男でなければ土建屋になっていました(笑

さて、本日はこの辺で。
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それではまた!

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★私、オーシマが開発したプログラミング教材です(笑

レトロゲームをつくることによってプログラミングの根底を学ぶことができます。
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