見出し画像

探検読書7月「探検」その1

ラジオ・ライフワーク倶楽部の7月のテーマは「探検」です。探検とは、よく耳にする言葉ですが、私たちは日常の中で探検をしているのでしょうか?
探検読書では、参加者それぞれのテーマについての発見を持ち寄って、そのキーワードの輪郭を少し進めてクリアにするということを毎月やっています。それぞれ持ち寄る本は全く違うジャンルだったり、時代だったりしますが、そこには不思議な共通点があり、発見があることが面白いです。

今回は、ラジオのMC3人が持ち寄った本をご紹介します。

原尻淳一(マーケティング・スペシャリスト)さん紹介

鶴見和子さん(社会学者)が南方熊楠について書いた本です。南方 熊楠は、日本の博物学者・生物学者・民俗学者。 生物学者としては粘菌の研究で知られているが、キノコ、藻類、コケ、シダなどの研究もしており、さらに高等植物や昆虫、小動物の採集も行なっていた。そうした調査に基づいて生態学(ecology)を早くから日本に導入した人です。(Wikipediaより)
鶴見さんは、人と人、情報と情報といった線が交わるところに生まれる「萃点」に注目しています。この萃点が生まれるところに新しい発見があるということです。フィールドに出て、観察を続けたという南方熊楠の行動力、観察力、フィードバック力に「探検」を深めるヒントがありそうです。

家子史穂(動画ディレクター)さん紹介

トーベ・ヤンソンさんのおなじみのムーミンシリーズより。ムーミン谷のどこかにおちたという彗星を探しにいく物語です。「探検」がどう描かれるとワクワクしたり、ハラハラするのか?という、物語の骨格のつくり方についてのお話もありました。

カイトチカ(人材開発デザイナー)紹介

著者のリヒトホーフェンさんは、「シルクロード」を命名したドイツの著名な地理学者です。彼は、江戸の末期と明治初期にプロイセン(ドイツ)の代表団の一員として日本を訪れています。学者の目で観察した当時の日本や日本人の暮らしが日記の形式でまとめられている貴重な資料です。リヒトホーフェンさんは、交通機関も発達していない時代にアメリカ、アジアを自分の足で訪ね、点と点を結びつけたからこそヨーロッパとアジアを結ぶ「シルクロード」を発見するに至ったのではないかと思います。これは、またに「探検」の成果と言えるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?