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『MIYAMA』 登場人物 #1

これまでの話の登場人物を整理しました。まだ5話ですが、登場人物を増やしていって深山市を舞台にした群像劇に仕立てていく魂胆ですので、これからも定期的にこういうまとめ的なものを挟んでいこうと思います。

連作『MIYAMA』は、ただの地方都市の日常を描くにとどまらず、登場人物たちの選択と結果が引き起こす暴力の連鎖、人間関係のもつれ、そしてそこから生まれる感情の動きを深く掘り下げることを目指しています。

今後、物語ではさらに登場人物を増やしていき、深山市をより鮮明に、そして多角的に描き出す計画です。

登場人物


不比等:東京の大学で地方経済学を学んだ後、地元深山市へUターンする。スーパーマーケットでアルバイトをしつつ市役所で働くことを目指していたが、黒木の暗躍によって不採用となる。

沈倫:不比等の幼馴染で暴徒として悪名高い。黒木と確執があり、ある晩に飲んで帰っているところを何者かによって襲われ、全治二ヶ月の怪我を負い入院する。虎然とは中国系コミュニティで古くからの付き合いがあり友人関係である。

黒木:三条グループの宗春と深い関係にあるスーパーマーケットの店長。不比等の市役所採用を見送るよう権兵衛に圧力をかける。大学時代のボート部での事故を宗春に目撃されて以来宗春には抵抗することはできない​​​。

清水権兵衛:深山市役所の総務部長。黒木の意向により不比等の採用を見送る決断を下すが、その決断に葛藤している。不比等に対して申し訳なく思っているが、これも生きていくためだと割り切っている。

松本静江:不比等がアルバイトしていたスーパーマーケットでパートをしている。噂好き。

井原:岡山市に拠点を置く新聞記者で、当初は、黒木の大学でのボート部で起きた事故の真相を追求するために新聞社に就職したが、深山市での取材を進めていくにあたって、この町の闇の根深さに触れていく。

梶原阿古屋:市役所職員。三条グループとその影響力にかねてから不満を持っている。三条グループと黒木に対する批判的な視点を持っている。不比等と友人関係にあり、勉強会に誘う。

李虎然:二山市に拠点を置く山熊組の若頭。沈倫とは中国系コミュニティで古くからの知り合いである。黒木から沈倫の排除を依頼される。



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