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神様 なんて 恐れない。


ドリルです。


僕が 昔、今から20年程前に 働いていた工事現場に タッちゃんという背が低く頭がズル剥けで少し耳の尖った 肌色のリアルサイバイマンみたいな おっちゃんがいました。

その、タッちゃんと一緒に仕事した時にタッちゃんが招いた不幸な出来事のお話しです。



太陽が照りつける8月の初旬 僕達は 大阪の市内が一望できる墓地の近く 山の上の住宅街で 仕事をしていた。


「ハァ〜、ドリルよぉ ワシ めっちゃ腹減ったわぁ……」


「えぇー!タッちゃん、まだ仕事始まった ばっかりやで!朝ご飯食べて来んかったん?この辺 コンビニも何もないし昼なったら昼飯買いにダンプで下降りるから それまで我慢してよ。」


「そうかぁ、ワシ 現場が山の上って知らんかったから 飲むもんも何も持ってきとらんわ。失敗したぁ……まぁ 昼まで我慢するか……。しかし 腹減ったわぁ……。」


タッちゃんがそう言ってる間に仕事も進み 僕も自分の仕事をする為 タッちゃんの下を離れた。


そうして、2、30分経ってからだろうか、お腹が減ったと言っていたタッちゃんの姿が見当たらない……

「作業長!タッちゃん 見ました?」


「えっ?タッちゃん?知らんぞ?また、どっかでサボってんちゃうんか?ほっとけ ほっとけ(笑)」

僕は 嫌な予感がしたので 「ちょっと 探してきます!」と言って現場を離れた。




坂道を下っていくと 現場から少し離れた ダンプの裏で肌色リアルサイバイマンが 何か食べてる!


「タッちゃん!何してんの!」


「おぉ、ドリルか。いや、なんか その辺にお菓子やら何やら あったから ちょっと貰っただけや。こんなとこに置いといたら すぐに腐ってまうやろ?」


「いやいや、それお墓に置いてあったやつやろ?お供物やんか!バチ当たるで!」


「うるさい!この世に神なんかおるか!みんなを救ってくれる神様が おるんやったら何でワシは こんなに不幸やねん!自分の行動に責任持たれへん奴が バチとか罰とか言うて言い訳にしよるんじゃ!もし、神っていうのが おるんやったら 今 腹減ってるワシを救ってくれたっていうことや!」


「わかった!わかったから!取り敢えず もうやめときって!現場もどろ!」

勝手に お供物を食べてる 肌色サイバイマンが自爆しそうな勢いで 逆ギレしてきたので なんとか なだめて現場まで 連れて行き仕事をしてもらうよう 頼んで また僕は自分の持ち場に 戻りました。


それから、黙々と仕事をし もうすぐ昼休みになるので、「弁当とか買いに行く人がいてたら一緒に連れて行くか何か いるか聞いてコンビニまで行っておいでや。」と作業長に言われたので、僕は、現場のオッチャン達に声をかけることにした。


「タケダさん!弁当あるの?」


「おぉ、弁当あるよ!飲み物は 我慢してるけどな!仕事終わりの酒が まずくなるからな!」


「あかんで!暑いから ちゃんと水分取ってや!そういや タッちゃん見んかった?」


「そういや、見てないな……、30分くらい前に 『喉渇いたぁ』言うて あっちの方歩いて行ってたけど……。」


僕は 嫌な予感がしたので「ちょっと探してくる!」と言って急いで タッちゃんを探しに行った!





息を切らしながら 住宅街まで下りてくると 電柱の影で滝のように嘔吐してる肌色リアルサイバイマンがいる!

「タッちゃん!どうしたん!?大丈夫!?」


「おぉ、ドリルか……、わからん…多分 熱中症ちゃうかな………。」


「熱中症って そんな吐いたりすんの!?」


「わからんけど、喉渇いて 気分悪くなったから一応そこにあるペットボトルの水 飲んで水分は 取ったんや……。でも、しばらくしたら 余計 気分悪くなってきた…塩分も取らなあかんていうもんな。」


「いやいや!タッちゃん!ペットボトルの水 って それ猫除けの水やろ!絶対 飲んだらあかんやつやんか!!」


「なんやねん、猫除けの水って……猫が水を除けるなんか聞いたことないぞ……あぁ、辛いわぁ…なぁ、ドリル……ワシ 罰が当たったんかな?」


「いや、タッちゃんの言う通り 自分のとった行動に責任持ってない奴の言い訳にしか聞こえへんで………。」


「そやな………取り敢えず…ドリル……病院連れて行ってくれへんか。」


この話の本当度 90%

この後 タッちゃんは 食当たりと軽い熱中症と診断されました。因みに タケダさんも熱中症で運ばれました。

この世に 神がいるかどうかは 分からないですが タッちゃんの言う通り自分が不幸なのを神様のせいにするのは 神様がかわいそうな気がします。神様のやさしさにふれるのは 少なくとも愚痴ばっかり言うてる人じゃ無いのかもしれませんね。

僕は 神を信じませんが 中学生の時から試験前は 神頼みばっかりしてました……。

サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!