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絵本「わすれられない おくりもの」から学ぶ

こんにちは、将来は都会の中の田舎で、可愛い平屋に住むことが夢のhachiです☺︎

今回は、水彩とペンで描かれるイラストが暖かいイギリスの絵本。イギリスで最もなじみの深い動物のひとつであるアナグマが主人公。「身近な人を失った悲しみを、どう乗り越えていくのか」ということをテーマにしています。

お話の前に・・・

皆さんに質問です。これまで、もらった贈り物で一番心に残っているものはなんですか?

絵本「わすれられない おくりもの」

作・絵 スーザン・バーレイ

訳 小川仁央

出版社 評論社

メイン画材:水彩

アナグマはかしこくて、たいへん年をとっていて、知らないことがないくらい物知りでした。アナグマは自分の死がそう遠くないことも、知っていました。

アナグマは死ぬことを恐れませんでした。死んでからだがなくても、心は残ることを知っていたからです。

次の日の朝、アナグマは手紙を残して死んでしまいました。

「長いトンネルの向こうに行くよ。さよなら アナグマより」

アナグマは悲しまないように、と言っていましたが、それは難しいことでした。しかし、冬がおわり春になると、アナグマの思い出を語り出しました。

もぐらはハサミを使うのが上手です。一枚の紙から手を繋いだもぐらが切り抜けます。アナグマが教えてくれたことでした。初めてできた時の嬉しさは、今でも忘れられない思い出です。

カエルはスケートが得意です。アナグマは、カエルが一人で滑れれるようになるまで、ずっと優しくそばについてくれたのです。

ウサギの奥さんのお料理上手は、村中に知れ渡っていました。でも、最初に料理を教えてくれたのは、アナグマでした。

みんな誰にもアナグマとの思い出がありました。アナグマは、別れた後でも、宝物になるような知恵や工夫を残してくれたのです。みんなはそれで助け合うこともできました。

アナグマが残してくれた豊かで、悲しみも消えていきました。もぐらはアナグマにお礼が言いたくなりました。「ありがとう、アナグマさん」なんだか側でアナグマが聞いてくれているような気がしました。

アナグマがくれたもの

森のみんながアナグマにもらったもの「ハサミの使い方」「ネクタイの結び方」「パンの焼き方」「アナグマと過ごした楽しい思い出」

形には残っていないけれど、アナグマとの楽しい思い出や、教えてもらった知恵や遊びや工夫が、残された動物たちの生活に、豊かさや楽しさを残してくれていたのです。

長いトンネルの向こう

アナグマが死ぬことを「長いトンネルの向こうに行く」という言葉で表現しています。悲しいけれど納得する、とてもきれいな表現だと感じました。

私もいつか・・・

毎日の、大切な人とのやりとりが「贈り物」になるなんて本当にステキなお話です。そして、今まで私も沢山の贈り物をもらっているだと幸せでいっぱいになりました。。一人ひとりに感謝したい。そして、私もいつかアナグマのように、思い出の贈り物ができる人になりたいと思いました☺︎

#過去の自分に届いてほしい

#絵本

#哲学

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