できない自分に自信をなくす...4歳の世界〈絵本をギフトに6〉
こんにちはhachiです☺︎
シリーズ「絵本をギフトに」では、各年齢の発達、発達に合った絵本の紹介をしています🌈
一方で、年齢に囚われず、絵本は大人にこそ読んでほしい。癒し効果、哲学書など、可能性は無限大です。絵本のある暮らしをしてみませんか?
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4歳の世界...できない自分に自信をなくす
比べる力がついてくることで、友だちと比べて「できない自分」に自信をなくす時期。しかし、仲間に背中を押されて、頑張る時期でもあります。
言葉の完成期でもあり、自分のことを羅列するだけでなく、思いをのせて相手に伝えようとします。色んなことが分かってきたからこそ、葛藤もあるんです。
どんくまさん そらをとぶ
絵:柿本幸造 文:蔵冨千鶴子 案:武市八十雄 発行所:至光社
ドンくまさんは山暮らし。昼寝が得意な呑気者。寂しくなると山を出て、町にも海にも行きました。バッタみたいに飛びたくなったどんくまさんは、飛行機を作ることに・・・
始まりの言葉。まるで歌のような、リズム感が好き。一気にお話の世界に引き込まれます。どんくまさんが何度も失敗しながらも、飛行機を作っていく姿がステキ。
しずくのぼうけん
作:マリア・テルリコフスカ 訳:うちだりさこ
絵:ボブダン・ブテンコ 発行所:福音館書店
ある水曜日のことだった。バケツから水が、ひとしずく旅に出た。クリーニング屋さん→お医者さん→水溜り→水蒸気→雲の上→地面の隙間→氷→川→水道管→洗濯機→洗濯物→氷柱→野原
リズム感のある文章で、ボリュームがありますが、子どもたちは夢中で読みます。科学の一歩。興味が知識になる絵本です。
そらまめくんのベット
作・絵:中屋美和 発行所:福音館書店
そらまめくんの宝物は、ふわふわで、やわらかいベッド。だからだれにも貸してあげない!ある日、そのだいじなベッドが突然無くなってしまいます。 やっと見つけたベッドには、うずらがたまごを生んで温めていたのです・・・
大事なものを人に貸したくない・・・葛藤する気持ちが描かれています。最後は、言われたから貸すのではなく、自分で葛藤を乗り越えたところがステキ。成長の第一歩。
しょうぼうじどうしゃ じぷた
作:渡辺茂男 絵:山本忠敬 発行所:福音館書店
大きくてかっこいいはしご車ののっぽくん。ポンプ車のぱんぷくん。救急車のいちもくさんは大人気。じぷたはジープを改良した車体。自分はちっぽけだと思いましたが、ある日山火事が発生!細い山道でも平気なじぷたは、大活躍をするのでした。
いつも注目される同僚と自分を比べて、自信を失っていたじぷた。しかし、他人との比較ではなく、自分にしかできないことがあることを教えてくれます。また、車体が本物と同じように緻密に描かれているところも魅力です。
おわりに
比べる力、言葉の力が伸びてきたからこそ葛藤する4歳の時期。大きな節目の年。時には自信をなくすときもあるけれど、その中で学んだことは糧となる。大人にとっても、心に響く絵本ではないでしょうか?☺︎