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広くて深いDLの世界

こんにちは、ハチノです。

今日はまたまた照明の話をしたいと思います。
興味のある方がどれぐらいいるのかわかりませんが、
普段お客様とお話ししている内容とほぼ同じです。
こんなにしゃべってるんだ私…


ダウンライト、種類多すぎ問題

家の照明でメインに使われる器具といえばシーリングライト。
その次にメインとなっている器具がDLです。
DLというのはダウンライトの略です。

ダウンライトというのは、
天井からでっぱらないように穴を開けて、
そこに器具を埋め込んで光らせるタイプの照明器具です。

築30年ぐらいの住宅の場合は廊下などに使用されていることが
多かったのですが、
現在はLED器具の広がりとともに家作りのメインで使用するようになりました。

しかしひとことでダウンライトと言っても
実は住宅用だけでも数えきれないぐらい種類があります。

試しにgoogleで「ダウンライト」と検索してみてください。

たくさん出てきましたよね。
よく使われるパナソニック さんや大光電気さんのダウンライトだけでも
めちゃくちゃあります。

数多くのダウンライトから何を使うのがベストなのか、
設計担当さんやコーディネーターさんから勧められるもので本当にいいのか、
疑問に思われる施主様から
一体何が違うのか?
選ぶときはどこをどう見ればいいのか?
と日常的に質問をいただくので、なるべく簡単に違いを解説していこうと思います。

ランプの明るさが違う

メーカーさんのカタログをよく見ると、
小さい字で「白熱電球○W相当」など記載があると思います。
それがランプの明るさを表しています。

使う場所によって必要な光の強さは違います。
リビングのように普段よく過ごす部屋に使う明るさ
トイレや廊下に適した明るさ
飾り棚の中に仕込むための明るさ などなど
挙げだしたらきりがないのですが、
適した場所に適した明るさの器具を使うといいですよ、ということで
種類も多くなりがちなのです。

ランプの光の色が違う

以前別の記事にもしましたが、
「電球色」「温白色」「昼白色」など
光らせた時にランプの色が違う器具があり、
それぞれに品番も異なったりします。
これも使う場所によって使う色を帰る場合があります。


ランプが交換できるかどうかが違う

LEDの照明は、昔ながらの照明器具のようにランプが変えられるものと
ランプが器具自体にくっついているものがあります。
その違いでも種類が分かれていきます。
これもカタログや商品説明の画像などに
「ランプ交換不可」など表示されていることがあります。

ランプの種類が違う

これから選ぶとしたらLEDのランプの器具がほとんどだと思いますが、
LEDに絞った場合でもランプの形が色々あります。

「電球」と聞いてほとんどの方がイメージされる
口金があって丸いガラス(最近だと樹脂のものもある)があって、というものもありますが、
今のダウンライトはフラットランプというお皿型のランプが主流になっていると思います。

光の広がり方が違う

光がふわっと広がる「拡散タイプ」
集中して光を当てたい時に「集光タイプ」など、
光の広がり方も複数に分かれます。
一般的な住宅には拡散タイプをメインに使いますが、
集光タイプは光っているところとそうでないところの差がしっかり出るので
非日常な雰囲気が出せます。

穴の大きさが違う

一般的には直径10センチ程度のものが多いのですが、
穴の大きさを小さくしてかっこよくしたい時
飾り棚の中に仕込む時
リフォーム(蛍光灯ランプのダウンライトの取り替えなど)の時
などなど、場合によって使う穴の大きさも様々です。

枠が違う

枠の色だけでも白、黒、シルバー、茶、木目になっているものなど
形は丸いものが一般的ですが、
和室に使うための四角いものもあります。

照らす角度を変えられたりする

ダウンライトの光っているところを動かして
真下以外の場所を照らせるものを
ユニバーサルタイプと呼びます。
例えば壁に飾った絵を集中的に照らす場合などに使います。

あと、最初から真下ではなく壁を照らすことを目的に
角度が固定されたウォールウォッシャータイプというものもあります。
器具自体は自分で角度を調整できない分、
ユニバーサルタイプよりすっきり見えます。

イメージしにくかったらググってみてください。

センサーがついているかどうか

廊下やトイレなどに使うことが多いですが、
ダウンライト自体に人感センサーがついているものもあります。

断熱施工に対応しているかどうか

ダウンライトは天井に穴を開け、そこに器具の本体が隠れている構造になります。
その隠れた部分は点灯時に熱を持つので、天井裏に断熱材が入っていると
火災の原因になる可能性があるという恐ろしいお話があります。

で、使用する断熱材の種類によってどのダウンライトだったら
火災の心配をせずに使えるのかという差が実はあります。

見た目はほとんど変わらないので、使用者目線でいくとほとんど意識できないのですが、見えない部分が違っているのです。

断熱材も地域によって使うものが違うそうですので、
ドミノ式にダウンライトも使えるものとそうでないものがあるんだなあぐらいに
思っておけばいいと思います。

ちなみに最近主流になっているダウンライトはほぼ断熱材との組み合わせの心配をしなくてもいいものになっていることがあるので安心です。

終わりに

今日のお話は施主様からしょっちゅう質問される内容なのですが、
大抵説明していると途中で「へ〜…」みたいな空気になっていきます。
ちょっと聞いてみたけど全部知ろうとすると大変なのね、という感じです。

今回のお話もどなたかのお役に立てれば嬉しいです。
家作り中の方、メンテナンス計画中の方、今日もがんばりましょうね。




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