見出し画像

部屋が散らかっているあなたへ

『toi toi toi(問い・問い・問い)』は、日常に「ちょっとした風穴」をあけるために、ライフコーチである はちこ がお届けするマガジンです。
セルフコーチングをかんたんに、楽しく行うことを目的に作りました。

『toi toi toi』はドイツ語で「大丈夫、きっとうまくいくよ」という意味です。

「部屋が散らかっているあなたへ」「人間関係を良くしたいあなたへ」……

それぞれの記事には、宛先があります。ご自分に合った記事が見つかるはずです。

短いコラムと一緒に、いくつかの問いをプレゼント。
週に3本のペースで更新予定です。

部屋。それは、摩訶不思議な存在。
片付けたと思ったら、数日後にはふたたび散らかっているもの。

まとめて大掃除をしたいけれど、気持ちが乗らなかったり、仕事が忙しくて体力が残っていなかったり。
そうして、雑然とした部屋でずるずると過ごすうちに、気づけば心までモヤモヤしていることも少なくありません。

ここは一つ、自分に問いかけてみましょう。

もし、部屋の整理整頓やコーディネートに時間もお金も無限に使えるならば、どんな部屋にしたいでしょうか?
また、その部屋はどんな「世界観」を実現する場所と呼べそうでしょうか?

・・・・・

どんなに小さくても、部屋のオーナーはわたし、そしてあなた。その部屋にかかわることの決裁権は、すべてわたしたちの手のなかにあります。

自分を徹底的に甘やかすための部屋にするも、いくらでも仕事に狂うことができる空間を作るも、すべて自由。

大切なのは「これ以上手を加える必要のないくらい、自分にとって完成された部屋」を徹底的に考えてみることです。なぜならそれが、部屋のオーナーの持続的な幸せを、環境面から力強くサポートしてくれるから。

「わたしたち自身の幸せを育む」という目的は、どんな部屋があると達成されるでしょうか。

・・・・・

部屋の「あってほしい姿」を言語化してみたものの「散らかった部屋をいざ目にすると、どこから手をつけたらよいか分からない」と思うことがあります。

そういうとき、有効な作戦があります。
「木を見て森を見ず」作戦です。

このことわざは「ものごとの一部分だけを気にかけていて、全体像に目を向けられていない」ことを野次るもの。
けれど全体像から意識を逸らすことは絶対にやってはダメ、なのでしょうか?

少し前に、何年も植林を続けている女の人の記事を読んだことがあります。
昔は禿山(はげやま)だったその森は、彼女のおかげで、今は青々とした緑をたたえています。
彼女は、森全体を気にかけるのと同じくらい、一本一本の木々をいたわっていました。木肌に触れ、子どもを撫でるようにさすっていました。

・・・・・

部屋が森なら、その空間を構成するものたちは、木。
森全体が健やかに育つために、まずは一本一本の木々と向き合ってみようと思います。

あなたの部屋では、今どんなものが、どんな状態で、どこに置いてありますか?
それらがどんな状態で、部屋のどこに配置されていたら、あなたの部屋はすこやかな森となり、綺麗な空気をわれわれの肺に届けてくれるでしょうか。

もしかしたら、あなたの部屋はまだ、とうてい森とは言えない空間かもしれません。
それでもここまでマガジンを読んでくださったあなたなら、一本だけ、木を植えることができるはず。

あなたの森をつくるための、大切な、はじめの一本。
それを植えるために、今日どんなことができそうでしょうか。

ひとつだけ、考えてみましょう。そして、早速行動してみましょう。

それが、明日、明後日と続くうちに、気づけば大きな森が生まれ、あなたの暮らしとこころを守ってくれるはずです。


今日も『toi toi toi』を読んでくださり、ありがとうございました。
大丈夫、きっとうまくいくよ。

読んでくださりありがとうございます!いただいたサポートは、わたしの心や言葉を形作るものたちのために、ありがたく使わせていただきます。 スキを押すと、イチオシの喫茶店情報が出てくるかも。