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会計士試験後の約16か月間で読んだ本をまとめてみた。

会計士の読書事情は、なかなか掴みにくい。SNS等での紹介は断片的で、各人が総体としてどんな系統の本をどの程度読んでいるのか分からない。また、業務と両立する読書量が職階毎にどれくらいなのかも、相場をつかむのが難しい。
そこで今回、まずは自分から、一昨年の会計士試験後に何を読んだか公開してみようと思いたった。記事の読者にとって、読書の量と方向性を考える目安になればうれしい。あと、単純に他人の本棚を覗くノリで楽しんでもらえればと思う。

対象期間は2021年8月23日~2023年1月7日で、集計対象はその間に読み終わった書籍・論文等である。雑誌記事や新聞記事・漫画等は載せていない。読み終わっていないものは原則として含まないが、『会計監査六法』などレファレンス的な書籍は、それなりに実務で使いこんでいれば、全てに目を通していなくても集計対象とした。

以上の条件で作成したリストは下記の通り。なお、書誌情報の管理にはZoteroを使っており、リスト作成自体にはさほど手間がかかっていない。

要約数値はこんな感じになった。

読んだものの内訳

書籍を出版社別にみると、中央経済社は55冊と意外(?)に占有率が低かった(次点は税務経理協会の14冊)。また、掲載の論文はほぼ全てがネットで無料公開されている(むしろ、有料でないものを選んで読んでいる)。

読んだ書籍を積んだ様子はこちら。

2023年1月8日撮影

読む本は包括的な推薦書リスト等に基づいておらず、試行錯誤・芋づる式で選んでいる。ある著者の書が多く含まれていても、その内容を評価する故とは限らない。また、既に改訂版の出ている書が複数含まれている。

読書のペースをみると、書籍が月10冊強、論文等も含めると20本弱という結果になった。学生ならもっと多くなるだろうが、補習所講義(全部見た)・法人内研修(必修以外もわりと見た)・仕事(それなりに残業した)・プライベート(趣味、家事、家族、友人)にも時間を使いかつストレスを溜めない範囲となると、これくらいが均衡点とも思う。

今年は補習所の負担が軽くなるが、読書はペースの現状維持を努力目標とする程度に留めようと思っている。一定限度を超えて量を追うとそれが目的化して悪影響が出る危険が大きいと考えるためである。むしろ、冊数をKPIとすると後回しになりがちな「重い」基本書(金子租税法や近刊の田中会社法第4版など)を消化したり、他言語の文献割合を増やすなど、読書内容の充実にヨリ努めたい。
また、今年以降、周辺分野にどれだけ手を伸ばすかも悩んでいる。昨年までは監査法人勤務初年度ということで、土台作りのため会計関連の本を特に多く選んだ。個人的な感覚としては、もう少し会計中心の選書を続けた方が良い気がしている。

最後に、投稿日現在で積読となっている書籍もシェアしてみる。

2023年1月9日撮影

(中の人を知っている方は、中高大同級生の初単著が含まれているので、探してみて欲しい。)

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