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勇気をくれるイエロー -吉井彩実さんの引退に宛てて-

「のーねーむさんってTwitterのアイコンそっくりなんですね!」
「あれ、あやみんってTwitterやってましたっけ?」
「……」


平成31年2月28日。
出張から帰るために新幹線に乗り込んだ僕の目に飛び込んできた記事。


それは、好きな声優が引退するという一報でした。


この記事は、ナナシスアドベントカレンダー最終日の記事です。


この1カ月後、彼女は引退しました。そして9か月が経っています。平成はとっくに終わり、令和元年も今また終わろうとしています。このタイミングを借りて僕が彼女のどこに惹かれたのか、そして、彼女はどんな声優だったのかを、いちファンの視点から記していきたいと思います。

ナナシスのアドベントカレンダーながら、関係ないことが8割です。マジか。

1.出会い


さて。

Tokyo 7th シスターズの上杉・ウエバス・キョーコの初代CVである吉井彩実さん。引退を知らせるブログでは「キャラクターと二人三脚で歩んだ」と記した彼女が共に歩んだキャラクターで外せないのはキョーコ、そして8 beat story♪(以下エビスト)の水瀬鈴音です。すでに怒られそうな流れです。

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僕が初めてあやみんを認識したのは、そのエビストの1stシングル「ファンタジア」のリリースイベントでした。このイベントはライブと全員握手会という形で行われました。この半月前にはエビストのお披露目ライブがあり、そこでエビストに興味を持った僕はこのイベントに参加し、シングルを数枚購入して全員握手会に何周か参加してみました。
正直に言うと、この時に彼女に何か特別な印象を持った記憶はありません。8人の初対面の声優さんを前に緊張していた僕は流れの中で彼女との握手を1回飛ばしてしまったことは覚えています。素通り会ですね。

この後ちゃんと声優の皆さんを調べてるうちに、「キョーコの役の方やん!!!」となりました。遅い。

あと吉井さんって呼ばれるのあんまり好きじゃなかった気がするのであやみん呼びです。文章であだ名で書くのちょっと恥ずかしいですね。

2.ファンになるまで

1つ目のターニングポイントはナナシスの2ndライブでした。
Le☆S☆CaのYELLOWが大好きだった僕は、Le☆S☆Ca宛のフラワースタンド企画に参加しました。吉井さんはそれをなんとブログに取り上げてくださいました。

この時の僕は「一人一人にお礼を書くなんてなんて律儀な声優さんなんだ・・・」と感動したのを覚えています。

ライブではYELLOWの「1歩ずつ今日を歩いてく」でLe☆S☆Caの3人が階段を下りて進んでいく様子を見て思わず泣いてしまいました。

これが2016年の夏で、本格的にファンだな~となったのは2017年の春だったので、この間9か月くらいでしょうか。ここはしばらくエビストの1stライブやリリースイベントにメインで参加していて、ナナシスのライブは2.5LIVEがあったくらいでした。とはいえ2.5は大きいんですけど。

このころはブログの更新が多く、彼女のスタンスがいろいろと見て取れたのが懐かしいです。

こちらは8 beat story♪の楽曲の話ですが、

鈴音ちゃんの声で歌うのは
すぺしゃる苦手だったのですが
だいぶ慣れてきました♪

とのこと。

キョーコの声とは違って、透き通った優しい歌い方が特徴の子です。エビストにはこの鈴音ちゃんが楽曲を作曲していて、音楽が大好きな女の子という設定があります。当時、鈴音として歌うときに気を付けていることは?と質問したことがあるのですが、「きゃぴきゃぴしないように、ふわ~っとした感じを意識しています!」とのことでした。キョーコのキビキビ、バシっとした感じとは真逆のキャラです。

僕から見た彼女はイメージの異なる2人のキャラの歌声をしっかりと演じ分けていましたし、高いスキルをお持ちの方でした。もちろん、裏での努力は我々には見えないのですが、ライブを重ねるごとに安定していく歌声や表現力に惹かれたのは言うまでもありません。

エビストのイベントでは何度かお渡し会があったため、実際にお話をして物腰柔らかい方だなあという印象がついていきました。当時のブログを見ているとたまにコメント返信もしてくれていましたね。その返信もしっかり考えて打ってくださっていて、ファン想いなんだなあと思ったことも覚えています。

そして年明けの2.5LIVEではトワイライトに圧倒されました。。。当時のライブ感想を漁ってたのですがブログを転々としていたため見つかりませんでした。。。が、トワイライトの緩急つけたダンスに3人の表情、黒レスカ最高・・・との声が多く上がった時期だったのは間違いないです。

そのあとは3月にエビストの2ndライブがありました。上記のSugar Sugar Beeを披露してくれてうれしかったです。

結局いつ明確なファンになったのかわからないけど、この辺りではファンだな~という自分の中での認識がありました。結局自分がどう思ってるかが大事だよね。

3.ファンになって

そして、2017年の春はナナシスの3rdライブがありましたね。

しかし、実はその前に僕としての2つ目のターニングポイントがあったのです。それは、エビストの「DREAMER」のリリイベ。そろそろ怒られませんか?

このお渡し会で最初に書いたやり取りを行うことになります。

「のーねーむさんってTwitterのアイコンそっくりなんですね!」
「あれ、あやみんってTwitterやってましたっけ?」
「……」

名乗った後の2周目だったかな、こう言われて一瞬硬直しました。あやみんはこういう天然なところも多く、(ナナシスのMCでは中々見れませんでしたが)トークではたまに頓珍漢なことも言って、それでもお姉さんなので・・・みたいなお決まりな流れを演出していました。

そのお渡し会ではいろいろと頑張った結果、普段よりたくさんお話することができました。あんまり詳しくは書かないんですが、ファン心理としてここは心配だよね、みたいなところの話もきっちりしてくれました。上っ面の対応じゃなくて、全員と真摯に向き合う姿勢は最初期の印象と比べてちょっと意外だった、といえば大変失礼なんですが、そのような姿勢があったので僕も気兼ねなくリラックスしてお話できていたんだと思います。でもたまにぶっこんでくるよねみたいなコメントをいただいて、ずるかったですね。詳しくはイベントで会ったときに聞いてください。

まあそういうのより、単純にこういう目標があってー!みたいな話もたくさんしましたし、来週の幕張(ナナシス3rd)いくからねー!みたいな話をしました。確かあやみんの目標はライブでの安定したパフォーマンス披露で、僕から言わせればすでに十分やん!?というレベルの高い目標でした。僕の目標はなんだったかな、当時やってたバンドのライブで安定した演奏する!だった気がします。一緒やんってなったのでその日はいつになく上機嫌だったと思います。そして新橋のHUBでめっちゃ飲みました。オタク、すぐに酒を飲む。


ナナシス3rdライブは幕張という大きなステージで、Le☆S☆Caの3人は一歩ずつ今日を歩いていました。センターステージに向かって歩いていく姿に感動しすぎてボロボロ泣いてしまったのは秘密です。いつまでもYELLOWが好き。

このライブのタイトルはCHAIN THE BLOSSOMだったので、今でも桜の花をみるとこのライブを思い出します。Le☆S☆Caの「またね」にとってもほっこりしましたね。

あやみんの最後のブログもまたね!でしたね。

そういえばあやみんにはたくさんのあだ名がありました。昔はプロフィール欄に書いてあったのだけど・・・
面白いのだと「師匠」ってのがあって、これはエビストで主要楽曲の落ちサビソロを担当しまくっていたらエビストチームからつけられたらしいです。確かに鈴音ソロめっちゃ多いです。

4.相乗効果

突然ですが僕は声優さんとかアイドルとかを推すときに、その方との関係性を大事にしています。演者とファンは別に教祖と信者でもなければ、友人でもなく、恋愛的に好きになるのはしょうがないかもしれないんですが、どれもベストではないと思ってます。

じゃあどういう関係性が望ましいのかというと、一言で言うと相乗効果です。

そういう点では僕は勝手にあやみんとファンは理想に近い関係性が築けていたと思っています。

これはエビストの1周年イベントの時のブログです。

ファンのみんなと
相乗効果...あったらいいなぁ

なーんて思ったりね(๑´`๑)♡︎笑


相乗効果、そしてこの後にあるギブアンドテイクという言葉。お互いがお互いに良い効果を与え合う関係とあやみんには感じられていたのかな。お渡し会とかで僕らファンはいろいろなことを話すと思うんですが、それが力になっていたらいいなと思ってました。そして僕らファンはあやみんからもらう言葉で元気になるじゃないですか。うぃんうぃん。

幕張メッセの3rdのお礼ブログと、このエビスト1周年のブログは今のうちに読んでほしいです。そのうち消えちゃいそうなので。。。

うん、一番言っておきたかったのはここですね。思ったより言葉にならないですね。いや、できないという方が正しいのか。

※昔のメモ見てたらこの日に「切磋琢磨しましょうね」と言われていたらしい。畏れ多すぎる。

5.引退

引退の発表の時はいろいろ考えましたけど、静養していた時期もありましたし、身体が強くないのは知っていました。だからあまりに突然!って感じではなかったので、一応納得はできました。

残念な気持ちはもちろんあります。まだまだキョーコや鈴音の演技や歌を見ていたかったと思っています。

でもまあ、毎回お渡し会とかの最後の1周はこれまでの感謝を伝える回にすると勝手に自分で決めてたので、まだ言えてないことは無かったな、と思います。

とりあえず翌日にオタクと飲みました。銀座ライオンで。

6.Le☆S☆Caのこれから

そろそろナナシスの話しますね。

あやみんの引退後、まあ春から普通に別件で落ち込んでいたのであんまり記憶がないんですが、7月の5thライブあたりではだいぶ復活してたので行きました。

あやみんを一緒に応援してた友人たちの中にはもう来ない人もいましたが、僕はそういうのを見届けるとか以前にナナシスが好きで気がおかしくなるタイプの人間なので行きました。どう見ても篠田みなみさんが天才なのが元凶。

新生Le☆S☆Ca、純粋にとてもよかったです。

なんだろう、改めて甘酸っぱくて、青春って感じのユニットなんだなと実感しました。YELLOWでもしっかりと一歩ずつ歩みを進めていたので(笑)、安心してこれからも見守っていたいです。

そんな新しいLe☆S☆Caを見て安心してたら、最後に歌ったミツバチを聴いて涙が溢れてしまいました。

新しいキャストを迎えてリリースされた最初のシングル。

その歌詞は旅立ちを歌っています。

センターステージで3人がこの曲を歌うのを聴いて、素直に、元気でいてほしいな、でも、やっぱりちょっと寂しいよね、と感じました。

そしたら、ちょっと思い浮かんだことがあって。

ナナシスって、本質的には、人生を描く作品じゃないですか。
アイドルじゃなくて。

人生、というと大げさですが、生まれてから死ぬまでって、曲線を描くというより、いくつものステップでできていると思っています。そしてキャストだったりファンだったりキャラだったり、のステップが重なり合った地点がこのナナシスだと思うんですよ。だから、ここから次へのステップに進んでいくのは普通のことで、もちろん僕らファンの中にもそういう人がいるだろうし、キャストにもいるだろうし、表には出てこないスタッフの方々にもいると思います。ミツバチはそういった、ナナシスの次のステップへと進んでいったみんなへの曲なんじゃないかな。と捉えています。


何を言ってるんだと思われるかもしれないけど。


ナナシスで交差した人たちが、ここを旅立っていったとしても笑顔でいるのなら、僕もうれしいかなあ。


そう思うとこのナナシスアドベントカレンダーも一つの交差地点かもしれませんね。


思い付きでやるぞ!って言って人は半分くらい集めてもらったんですけど、とってもいい企画になったと自負しています。ご参加いただき、また、お読みいただきありがとうございました。

来年ものんびりナナシス楽しんでいけたらいいですね。いいこともわるいこともあるけれど、どっちも抱きしめていきましょう。

ありがとうございました。


元気でいるかしら
今もまだ少し寂しいけど
それぞれ違う道で育てた
花束届きますように

笑顔でいるのならそれだけでいい
大切なあなたに届くように
心で綴ったミツバチの
便りを出す春のうららに


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のーねーむ/八河のなめ
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