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2019夏

水を飲んでも飲んでもすぐに乾く体。私の体から蒸発する水分を感じた。
今年の夏はビアガーデンに行ったことと毎日のようにスイカを食べていたことが夏の思い出だ。毎年こんな感じで夏は去って行く。特に何もせず、ただ季節を無駄にしているようで悲しい。

少しでも夏を感じようと夏の歌のプレイリストを作って聞いていたが7曲しかなかった。
そもそも私はあまり夏を知らないようだ。

例年より違うことは、博物館によく行ったことだ。3つの博物館に行った。
昔のものや暮らしが好きで、江戸時代から現代の暮らしの展示を見ているとワクワクしてずっといたくなってします。
自分で調べたり、勉強するわけではない。ただただ見て、きれいだなとかオシャレだなとか脳みそに刺激を与えに行く。
それはとても有意義な時間だった。休日を無駄にしたと後悔しがちな人には博物館や美術館巡りをお勧めする。
しかしこれもまあ、夏でなくてもいいことだった。

とどのつまり、私は夏という季節をウェイウェイ達から見たら全くもって有意義に過ごせない人間だったのだ。ウェイウェイ達にお前の夏よこせと言われてしまうほどに。

夏の終わりに夏のエッセイを書こうと思い、書き留めていたものがまた物悲しい。

なにかのバグ起こったかのように蝉が鳴いている。
地球の緊急サイレンのように鳴いている。

海にチラチラと反射する光はきらめきというよりギラつきで、私を殺そうとしてきている。

夏は危険な季節とよく言ったものだが、私にとっては意味合いが違うのだった。

しょっぱいぜ、夏。


#エッセイ #夏 #2019夏 #博物館 #女子


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