2019.01.03 day.34

 福袋が気になっている。youtuberやらテレビやらで去年の年末から、年始の時期になると福袋の中身を紹介して、どれだけお得なのかを語らせている。それらの福袋が本当に安いかは知らない、というかお金を使わなければ損はしないという話で言えば、福袋にお金を出した時点で損しているので、あとはどうやって気持ちを切り替えて生きていくしかないのかもしれない。
 近くのショッピングモールでは、どの専門店も福袋を出しているので、買い物ついでにどんなものを福袋にしているのか見に行った。
 電気店の福袋は、ドライヤなどの生活用品を2019円で販売していたり、マルチタップや延長ケーブルをいくつかまとめたものを福袋と称していたり、いまいちお得感が無い。それに海外製のモバイルノートパソコンを2019円で売るのは良いんですが、指定の携帯会社と年間契約を結ばなければならないという結局それなりのお金を払っているみたいな仕組みもお得さを感じられない。機械製品自体が高いからか、ちょっとぐらいの割引は安いと感じられないのかもしれない。先日買ってきた電気毛布は確かに便利すぎて、本当に2000円以内で買えてしまって良かったのかと思ってしまうが、これを電気製品と呼んでいいのかも困ってしまう。
 別の飲食店ではその店で使えるチケットが入っているけれど、そこまで利用する店でなければずるずると利用期限までほったらかしになってしまうのが常だろう。そもそも利用期限があるのがよくわからない。食べたいときにチケットが使えるのが一番のお得なのだから、お客様の為にずっと使えるようにすればいいのにと思うが、そうなるともはやそれは金だな。法律に触れそうだ。
 私がよく利用している飲食店の福袋も一昨年去年と買っていたので今年も買おうと思っていたのだが、毎年変わり映えの無い福袋の中身を見て、いまこうして生産性の無い生活をしている現状と天秤にかけてみると、あまり魅力的な商品に見えなくなってしまった。お金を払うと損。お金は使うと減る。
 福袋はそれなりに心とお金に余裕がある人が買うものなのかもしれない。お得というものを楽しいものと感じている層。そういう人たちが、一時の快楽の為に少額のお金で遊ぶギャンブルみたいなもの。(福袋の中身を見れば支払った以上の価値はあるだろという人は、その店の顧客になっているので良かったですね。もう一生損はしませんよ。)
 あと、ネットで福袋と称して2019万円の家を販売しているところもあり、福袋の定義とは何かと思ってしまう事もあります。車を売っている所や、宝石を売っているところもありますね。西暦が続く限りこの新年福袋商法はかのうですので、あと8000年経てば1億円の商品を福袋と称して売れますね。福袋を販売する皆様は頑張ってお店を継続させていただけたら、(あと西暦を存続させてもらえたら)と思います。

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