2018年12月31日(月曜日) 日記31日目

 年末というよりも月末だから、短歌の投稿締め切りと戦っていた感じでした。小説 野性時代の『野性歌壇』に投稿できるのが今日までとなっており、12時を過ぎればまた来月のお題に切り替わってしまう。今年一年『野性歌壇』にどのような形であれ、何度か名前を載せてもらえるのは、そもそも投稿する短歌の量が多いからというのもある。(投稿数に応じて掲載に考慮されるというわけではないが)
 大晦日だというのに自分の部屋でパソコンの前に座って、お題に関連した短歌をずっと考えていたわけですが、結論から言えば、今日投稿できたのは1首だけだった。しかも、もう1首送ったやつは字余りになっていたことに投稿してから気づくという始末で、それは単純に失敗作だった。
 締め切り間近で考えるからそういう事になるので、もっと早くから作歌すればいいのにと思うけど、毎月末まで短歌づくりに行動できなくて苦労している。昨年も、呻きながら短歌を作っていたような状況だったのかもしれないが、昨年は日記を書いていないので、よくわからない。
 一応、昨日の分と合わせて5首は送ることができたので私の中で決めていたノルマは達成しました。それが掲載されるかどうかは選者の選考次第となります。私には及ばない場所に短歌は行ってしまった。
 後になって投稿した短歌を読み返すことがありますが、一読しただけでは意図が伝わらないものもあり、即興で短歌を作るということのデメリットを感じていたりもします。しかしそれでも一つの短歌をずっと作り続けるという事ができない。
 ある歌人は一つの連作短歌を人前に見せず10年考え続ければ、新人賞は取れると言っていた。それぐらい言葉というものは発するときの鮮度よりも、どの世代にも馴染める普遍さが大事だということなのかもしれない。しかしライフワークにするべき短歌のテーマも私は持っていない。
 歌人としてもパッとしないし、(そもそも歌集を作るために短歌をどこかにまとめているという事もしていないし、新人賞に応募するという事もしていない)自活できていないので、人間としてもパッとしてない状況ではありますが、締め切りの12時を過ぎて1月1日になった瞬間、短歌への諦めと緊張感から解放されまして、また私にとって新しい月、新しい一年が始まったというわけです。

ここから先は

1,838字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?