第二回 「前作SleepInsideについてとその他の諸々」Ctrl+C&Ctrl+V コラム 

二週に一回あげれたらいいなと第一回で言ったにも関わらず、数日経ち第二回です。飽きないうちに書いておくのも手かと思うので。今回のアルバムが出て5日経ったわけですが、反響というか皆さん聞いてくれているみたいで嬉しいです、ありがとう。

作曲する時のイメージやら作詞のイメージやらとか、聞いている人には伝わりづらいかなぁ、伝わらなくて当然くらいのマインドで制作しているんですが、エゴサしてみると鋭い指摘やまさにそれです。みたいなこと書かれていて、ありがたいねぇという気持ちになった。みなさんありがとう。

今回はCtrl+C&Ctrl+Vのことではなく、前作「SleepInside」について書こうかと思います。せっかくアルバム出したのに何か文章がないのも勿体無いなぁとは思っていたので、いつかインタビュー形式や対談形式でWEB上に残そうかと思っていいたんですが、なかなか重い腰が上がらなくてやらずじまいでした。

昨日寝る前にエゴサをしていた時にあるディスクレビューを読みました。SleepInsideの「SleepInside」全曲レビュー。軽い気持ちで開いて、どんなこと書かれているのかなぁと思って読み始めたら…。すごい熱量と分量で一曲一曲丁寧に書いてくださっていてびっくりしました。眠気が吹き飛びました(勘弁してくれ、ありがとうございます)

「SleepInside」についてこの量で言及してもらえることが今までなかったし、まさかこのタイミングで前作について語ってくださるとは、、。みなさん気になる方は是非読んでみて欲しいです。14621文字らしいです。

ということで、このブログへのアンサー、は言い過ぎかもしれませんが、せっかくなのでセルフライナーノーツ的に「SleepInside」を振り返っていきたいと思います。


「SleepInside」は3年ぶりのアルバムリリース

まず最初に書いておきたいこととして、「SleepInside」のリリースはその前の「東京漂流グラデュエーション」から3年リリースが空いていて、久々のアルバムでした。

東京漂流グラデュエーションをリリースして半年たってくらいのタイミングで「Medical  Care」という曲ができた時の話で。Medical Care、体感として、えぐいもんができてしまったかもしれない。なんじゃこれはと。すごく嬉しくて身内に聴かせ続けたり、うちにいるセキセイインコのまめちゃんにもずっと聴かせるほどの嬉しさでした。なんでそんな気に入った曲になったかを考えて見ると録音に使うギターをジャガーにしたからというのが一番大きいと思います。それまではストラト使ったり、テレキャス使ってみたりしてみていたんですがね。ジャガーは結構前から持っていて、それこそ2枚目のアルバムの「耳をすましてみれば」の「ノンフィクション」とか確かジャガーで録った気がする。周りにいた人が音が全体的に整って出るギターの良さについて語る人が多かったこともあり、ストラトでの録音ばかりでした。何を思ったのかMedical Careはジャガーで録音したんですよね。それがよかった。それが全部の始まり。

今ではジャガー以外弾きたくないなと思うくらいジャガーが好きになって、俺といえばジャガーでしょという具合になっています。SleepInsideの音作りについて聴かれるんですが、とりあえずジャガー使って歪みはチューブスクリーマー系使えばそれっぽくなると思います。あとは適当にデカめに手をストロークさせればおっけ!

SleepInsideを制作していた時期に聞いていた曲

なんか制作のことは忘れていかないけど、意外とその時期聞いていた曲を思い出すのって難しい気がするのでなんとなくそれを書いておこうかなと思います。

Helvetia聞いていましたね、ずっと。ゆったり聞いてました。DusterもCodeineも聞いていて、意外とスロウな曲を聴いたり。ぼーっとしたいとき聞いていました。あまり作曲には関係なかったかもしれないけど、この制作時聞いていた気がします。

結構作曲に影響受けているんじゃないかと思う範囲のバンドでいくとSPIRAL CHORD
、COWPERSの現動さんとナンバガ中尾さん。なんか俺の好きなバンド大体中尾憲太郎ばっかだな笑。あまり俺の持っているセンスとしてイカツめのサウンドって備わっていない気がしていて、どっちかというとジャキジャキめな感じの方が染み込んでいるので、こういうエッセンをもっと俺、感じろ俺。って感じで聞いていた。脳内フリクション買いました。中古だけど。

あとKlan Aileen。ライブ映像とかもかっこいいので映像見たり。脱獄がかっこいい、Fogとか。俺のアルバム制作には関係ないかもしれないけど、かなり聞いていたイメージ。

Borisのアルバム「Pink」も結構聞いていた。ラストの「Just Abandoned Myself」とかやばいです。ぼあーーーぼガーーーン見たいな。音像が好きなんですかね。あとかなり人生変わった曲としては一曲めの「Farewell」これ聞いてこういう音像作りたいとずっと思っている。

あとはChostmaneの「Mercury:Retrograde」という曲。トラップ系にあたるのかな。トラップよりさらに先の細かくなっていくジャンル名までは詳しくないので、あれですが、この曲の暗さみたいなのがすごく好きでよかった。

6eyesの2007年リリースのEP「Pirates Music」このEPもだいぶ病んでいる雰囲気があり、気持ち良いです。3曲目のReturnはみんな好きなんじゃないかな。


ここからはお馴染みというか、そうだよね八月はこれ好きだよねっていう感じのバンド。でも特にこれを聞いていたとかそういうことに関して書いていくよ。

GRAPEVINE「Here」「another sky」「イデアの水槽」
このあたりのというか歌い方のうぁあっ!みたいな発声の仕方が好きで、イェエッみたいなやつ。最近ナツノヒカリ聴いていたら理由もなく涙目になってしまった。「坂道で仲直りしたのは夏だったっけ?」なんか俺本当にわかる気がするんだよね。
ミスフライハイとかアンチハレルヤみたいな一聴すると明るそうに聞こえる曲調で、ネガティブな感じだったり暗い感じだったりするのが好きだな。
ドリフト160(改)とかもね良いですよね。(改)って。

syrup16gとかART-SCHOOLに関してはもういいよね。散々Twitterで言ってるし。

あとは Veni Vidi Viciousかな。リフで全体が進んでいく日本のバンドってなんか英語っぽかったり、最終的に歌詞があんまりイメージを強く持たない感じがするんだけど。このバンドはそのリフの強さと歌詞が頭に残る感じを両立させていて。結構しんどい時に聞くと背中を押される。理由はわからないけど。近所の仲良かったにいちゃんが一緒に遊んでくれていたことを思い出す。中学高生の頃にガレージロックリバイバルのバンドあたりをずっと聞いていたので、こういうサウンドは何歳になっても好きだな。


SleepInsideのライブ活動

「SleepInside」(アルバム)より前とこの「SleepInside」の大きな変化として、ライブをするようになったことだと思う。バンドでライブをするようになって、スタジオ入ってたくさんメンバーと話をしたり、喧嘩したり、打ち上げで対バン相手の人と酒飲みすぎたり、音楽の話を真面目に話したり、機材のことを教えてもらったり。それなりにバンドマンらしいことをしているなという感覚がある。
でもライブをやればやるほど、音源を作りたいなという気持ちが強くなって、人とあってたくさんを話をすると、音源を作りたいってなって、楽しい予定のあとも、音源を作りたくなって。自分が殻にこもって現実逃避をするためには音源制作がないとなのかもしれない。自分を正当化してみたり、否定してみたり、自分がかわいそうだと思ったり、自分は幸せだと思ったり。外に出るようになって感じている、思ったより自分は普通だし、思ったり情けない。

Ctrl+C &Ctrl&Vの話になっちゃうんだけど。最近友達が実家に帰ったり、いなくなったり、遠くに住むことになったり。そういう出来事が最近いくつかあって。バンドで出会った友達もまだ関わり出してから一年目で、これから彼らがどんな生活をしていくのか、どこかにいくかもしれないし。とりあえずみんなには元気でいてほしいなと思う。それくらい良いやつらばかりで、テンションのおかしい俺を笑って許してくれたり、感傷的な気分も許してくれたり。とりあえず、みんなと話せて俺はよかったなと思っている。そういう気持ちで作った曲がいくつか入っている。

本当にみんな良いやつなんだよな、音楽が好きで音楽以外のことと音楽をちゃんと両立させてやっているし、厳しい環境で頑張っている人もいるし、踏ん張って活動している人もいる。色んな意見を知って、色んな立場を知って、自分の恵まれている部分や、自分の苦労している部分を感じて、たくさん自分のことを知るきっかけにもなった。

高校生の頃に音楽の話、周りにできるやつがいなくて、3年になって帰国子女枠で転入してきた友達がいて、彼と初めてミッシェルやバンアパの話をして、ナンバガとかマイブラを教えてもらって、それからどんどん音楽の世界が広がっていったのを覚えている。それが去年の7月までギターを弾いてくれていた坂本というやつで、彼にギターを教えてもらって鍛えてもらっていた。宅録に関して、ミックスに関してもたくさん教えてもらった。

何書いているのかわかんなくなってきてしまった。俺は今回出したCtrl+C &Ctrl+Vは色んな人との出会いやら別れやら、話したことが色々詰まっているなと感じた。家にこもって曲を作るだけの毎日とは違った形で音楽を制作している気がする。人と関わることはしんどいことや面倒なこと、嫌な思いをすることも増えるけど、それと同じかそれ以上に良い出会いがあって、色んなことを知れるし、色んな思い出が増えている。そういう毎日を音楽に向かってコピーアンドペーストしたそんなアルバムだと思う。

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