第一回 Ctrl+C&Ctrl+V コラム 

(by八月のニュース)

SleepInsideの1年ぶり通算7枚目のフルアルバム「Ctrl+C&Ctrl+V」リリース、そしてキャリア初ワンマンライブ開催に伴い、アルバムについて書いたり、最近のトピックについて書く連載することにした。2週間に一回を目標として載せていこうと思う。

第一回は今回のCtrl+C&Ctrl+Vについて書いていこうと思う。


軽い自己紹介。SleepInsideは八月のニュースの宅録ソロバンドとして2018年8月に活動を始めた。2022年当たりからライブ活動を開始、現在4ピースバンドとして活動中。

影響を受けた音楽のくくりとして「ロキノン系」「鬱ロック」「00年代ギターロック」と言われるものたちだ。音像のイメージとしてはジャキジャキしたダウナー系。ダウナー系といいつつライブではアッパーな感じな気がしている。

今回のアルバムについて「Ctrl+C & Ctrl+V」

DISC1、DISC2という設定で前編後編の計21トラックで構成されている今作。
前作のセルフタイトル「SleepInside」を完成させた後、かなり早いペースで曲ができていき(というのも楽曲制作が楽しすぎたということとバンドでライブに出る機会の多さから色々なアイデアが多く出てきたため)、最初の方に3トラック目のapartmentができた。apartmentを軸に曲を作っていったつもりだったが、これ作ったらこういう曲も、こういう曲作ったらあんな曲も、とてんこ盛りになってしまった。

気づくと17曲くらいになってしまい、その時期にアルバムタイトル「コピーアンドペースト」を思いついた。これ、一枚一枚、「コピー」「ペースト」という二枚組にしたら面白いのでは!と思ったがsyrup16gの「COPY」とアルバムタイトル被る、、と気づき、今回は引用やオマージュの意図がないため、別の表記にした方が親切だと思い「Ctrl+C」「Ctrl+V」という表記にした。(結構引用やらオマージュをしていくタイプなのではっきり違うぞという意図でそうした)

17曲できたはいいものの、その時に作っていた曲がかなり早い曲が多く、突っ走った感じのアルバムになっちまう…。と思いゆっくりとした曲が欲しくなっていった。前作で言うところの「温かい弾倉」「裸のランチ」「銀色世界旅行」といった壮大な曲だ。そこで生まれたのが20トラック「水平線jpg」21トラック「要塞都市」、柔らかめの曲として10トラック「フルーツサンド」だ。

僕がこのアルバムを完成させるちょっと前くらいにLantern Paradeのフルアルバムがデジタルリリースされてまさかの二枚組の「あなたが思い出すための/記憶の中の海辺」というものだった。シンクロニシティを感じつつ(別にスピリチュアル系の考えはないが)デジタル上での架空の二枚組というのはやはりアリだなと思った。

DISC1

DISC1について。DISCは全体的に前作「SleepInside」に近い印象になったと言える。ギターロックを軸にある一定のムードを保ってバンドのアンサンブルを重視したつもりだ。個人的には「ベランダ」という曲が気に入っており、これは少し前までと違う頭の使いかたでかけた気がしている。かなりグランジ的な考えかたでライブを見てもらえたらやりたいことが丸わかりなのではないかと思う。最近ライブでの声の張りかたのようなものが掴めつつあるような気がしておりそれが存分に発揮できればと思う。

DISC2

DISC2では、6枚目の「SleepInside」より前のSleepInsideっぽさが出た印象だ。元々自分の中にあったガレージロック的な要素が出た14トラック目の「エメットブラウン博士」明るめの曲調で疾走感!という感じの15トラック「CHAINSAW  IN THE  GIG BAG」この曲に関しては、トーチの漫画とか、ネットのナンセンス系の漫画とか、日常系の漫画とかそういうイメージとフリクリみたいな。(フリクリだな、完全にフリクリ!)フリクリの野球回見たいな、フリクリの感じだ。

全体としてどしゃーん、グシャーんといった感じの内容になっていると思う。というか漫画にインスピレーションを受けているものが多い気がする。18トラック「花男(はなおとこ)に関しては完全に松本大洋の「花男」きており、読んでもらった方が早い気がする。ナンバガ系のサウンドと花男の昭和の和!って感じの曲になったかと思う。

ジャケットデザイン

毎度ジャケットデザインも自分で行なっているのだが、最近のマイブームがボールペンを使って点描することで。ワンマンライブの絵を点描で描いたことによりハマったぞ、という感じだった。なんとなくドットっぽかったりしてかわいいなと思っている。ドットっぽいもので好きだなぁと感じているゲームがあり、プレイは実際にしたことはないのだがプレイ動画などを見ている「Hylics」というゲームが見ているだけでも面白いのでぜひ見てみてほしい

作曲中に頭の中でこのゲーム見たいな映像がぼーっと流れている気がする。色彩感もジャケの色に似ているかもしれない。メランコリックなイメージが僕の中ではなんとなくあって、そういう小物などを作ってみたりもしている。紙粘土で変な人形を作って制作してそれを絵に描いたり。❶

❶紙粘土で作ってポーズを決めるやつ
❷背景をアクリルで、上から油絵の具で人形を描いたF20号

上の絵❷は完全に画家千葉正也に影響を受けていた(ほぼ同じ)時期の絵。
なんとなく箱庭的な要素(小さい人形を配置してそいつが普通の人間くらいと想定してみている)があるものが面白いなと思っていて、そういうところは宅録と共通しているのかもしれない。実際に同時になっているわけではないし、ドラムも打ち込みだから架空のバンドなんだけど存在しているように聞こえる…。

絵や立体を作っているアカウントを作ったのでよければ、絵などのアートワークを見てください!

という感じ

という感じで第一回は全体について(アルバムの成り立ち)書いてみたが、果たしてこれで、アルバムのことを伝えられているのかわからない…。がまあとりあえず連載形式で書いて見ようと思うので、気になるトピックがあったら読んでもらえれば幸いです。

そして最後にライブの告知。2024年8月2日(金)大久保HOTSHOTにて「SleepInside × 透明受胎」のツーマンライブがありますので、興味がありましたらこちらのグーグルフォームからご予約を

そしてもうソールド済みなのですが、ワンマンライブが2024年9月15日それも大久保HOT SHOTにてあります。一応キャンセル待ちのフォームを用意したのでそちらからよければキャンセル待ちお待ちしております



というわけで第一回「Ctrl+C & Ctrl+V」コラムでした。最後まで読んでくださりありがとうございました!

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