19歳、夢の続き。

​自分に向けて書いた手紙。

10代の最後に、自分に向けて書いていた、
メモのような手紙のような自分の夢の目次を見つけた。

夢見がちな少女なのは何歳になっても変わらないだろうなと、
今はもう諦めてる。

だけど、夢を見ることは悪いことではないと思うから。
言わずもがな、今もまだ、たくさんの夢の途中で生きている。

このかなり長いけど、のんびり読み返す。
私の大切な、10代の頃の夢の記録です。


***

1998年 神奈川県に生まれる。

幼少期からおしゃべりで、よく笑う破天荒娘だったが、小さな頃から体が弱くて、よく医者に通った。
だから、この頃の夢はお医者さん
幼稚園に通う様になってからは、体もだんだん強くなった。

小、中、高は地元の学校に通った。
しっかり者で人見知りしない自分の意思をはっきり言える子で、
小学校時代前半は男女ともに友達も多かったが、四年生になった頃、
いじめのターゲットになった。
​躁鬱病になって精神状態は崖っぷちだったけど、
この頃、大好きだった漫画や小説、言葉と絵が私を救った。
この時の私の夢は漫画家、小説家、詩人、イラストレーター、作詞家
転々と夢が変わったり増えたりするのは欲張りと思いたったら即行動する、
その性格から来ていたと思う。

中学生になってからは、部活でソフトボールを始めた。
勉強は好きだったから部活三昧の毎日でも成績はいい方だった。
だけど音楽の成績だけはいつも低くて、俗に言う「音痴」っていうやつだった。

でも、本当は歌が大好きで、ずっと歌詞を書いていたりもした。
中学生の頃からずっと今も好きなのがMr.Children。
私の感性はミスチルと少女漫画の世界から構成されていると言っても過言ではない。
この時の夢はシンガーソングライター​

そうそう、突然だけど、晩年私はモテない。
高校生になった私はとにかく異性に好かれたかった。
​良くも悪くも自己主張が強く男まさりな私は学生時代、見事に異性との関係には恵まれなくて、三人の好きになった人に17回の失恋を経験している。
​この頃少しだけ、自分を隠すのが上手くなった。
そのおかげなのか、本気で好きになったクラスの人気者の男の子と付き合うことができた。
だけど少女漫画の様な青春の恋も半年ですぐに幕を閉じ、またどん底に突き落とされた。

そこからは何をしてもあまりうまくいかなくて、彼のことも忘れられない毎日に嫌気がさしてた2年半を過ごした。
彼を忘れるために、自分磨きと称してギャルになってみたり、男遊びをしてみたり...。
三年生になり朝から晩までバイトに明け暮れ、家に帰らない日々が続いた。
仲の良かった家族との会話も少なくなった。

高校生活を今振り返ると、元彼と別れてからだいぶずっと、どん底にいたと思う。
大学生になる手前から一瞬、夜の世界に呑まれたりもした。

だけど、そんな私が何もかもを忘れて打ち込めるものがカメラだった。
高校生になる前くらいから携帯でよく撮っていたスマホの写真。
友達や家族に褒められたからって、高2の修学旅行を機に自分で稼いだバイト代で一眼レフカメラを買った。
一眼レフあるあるで半年くらいクローゼットの中で眠っていたが、
高3の時は学校もバイトも遊びも、どこに行くにも持ち歩いた。
この時の夢はもちろんカメラマン

この世界の全てを撮り集めたくて、
まだ知らない、海外に興味を持ったのは高3の夏。
初めは、ほんの出来心だったけど旅に出たいと思ったのは、これがきっかけだった。

旅のサイトをいくつかサーフィンして「trippiece」を見つけた。
早速知らない人と海外に行くのはどうも怖くて、国内で毎年行われている旅の祭典「旅祭」に行く事にした。
​そこでの出会いがキッカケになり、少しずつ旅の情報が耳に入る様になった。

Twitterのリツイートで流れてきて知った「TABIPPO」のDreamコンテスト2017に、なんとなくのノリで参加してみた。
特に成績は残してないけど、back pack festaに決勝戦を見に行った。
​その時は‘バックパック’って言葉も知らなくて、ただ知らなかった広い世界に生きる人に出会って心がそわそわしていた。

この日、2017年1月5日。「タビイク」に出会った。
私は多分、あの日を忘れない。
この出会いがキッカケで、一週間後にタビイクの“海外ひとり旅 旅人育成企画”とかいう妙なものに参加を決めて、
一ヶ月後にパスポート、その半月後に航空券とバックパックを手に入れて、二ヶ月後にはタイにいたんだから。

初海外、初ひとり旅。
初めてがいっぱいの旅は不安もいっぱいだったけど、最高の経験になった。

​その後はタビイクの学生支部に所属したり、思うがままに旅をしたりして、春から通い始めた大学は半年で中退した。
それから一年は信じられないくらい早くて、想像をはるかに超える数の人に出会い、繋がり、そして語り明かした。

一年前、旅のことなんて何も知らなかった、back pack festaに参加している人が誰かも知らなかった。
でも今は運営側にも、参加者にも、ゲストにでさえもたくさんの知り合いがいた。
この一年、たくさんのご縁に結ばれて、どれだけ大きくなれただろう。

そして、19年間。
数多くの出会いと、経験と、どれくらい夢を見ただろう。

人生を80年だとして、4分の1は生きたなぁ。
120歳まで生きたいなぁ。
これからも私は無限の出会いとご縁の中で
無数の夢を見るだろう。

その全てを叶えたい。
今の私の夢は
生涯をかけて「私」を生きる。


​ .by 十代の私


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?