私が農家になるまで

おはようございます、はちです。

今回は私が農家になるまでのことを書いていこうと思います。今までの経緯みたいになるかもしれません。


私は専業農家の娘として産まれ、小さい頃から農業とともに育ってきました。
両親は露地で大根·玉ねぎ·カボチャを栽培していました。(現在はカボチャは辞めて大根と玉ねぎだけ。主に市場へ出荷しています。)

小さい頃から畑で遊んだり、手伝いとかしていましたが、どれも重量野菜だし畑で作業するのは楽しいけど、両親の大変さも間近で見ていたので「将来農家になりたい!」とは思っていませんでした。


中学生のとき、学校に行くのがしんどくて(いじめとかではないです)休んでばかりだった
時期があります。

「中学生になったら頑張らないといけない!」という謎の使命感が自分を苦しめ頑張りすぎた結果、体調とメンタルが崩れ、教室に入るのが怖くなってしまったのです。

そんな私を母は「行けんのなら学校まで行かんでいいけど外にはでた方がいい!」と畑に連れ出してくれました。
畑に出てると家族だけじゃなく、地域の農家も集まってきてわいわいと仕事をしているのを見て、少しずつ元気を取り戻していきました。

学校にもまずは保健室まで登校できるようになり、少しずつですが教室に行ける日も増えてきました。

高校受験の段階で環境問題とかに興味があったので市外の農業高校へ進学を決めました。市内にも農業高校はありましたが、「自分のことを知らない人しかいないところへ行きたい」という気持ちもあったんだと思います。

進学した農業高校で農業の授業を受けているうちに「自分の家の農業が当たり前の形ではない」ということに気づきます。
「あれ、農業農家ってこんなに自由なん?
これだったら私にも合った農業があるかもしれない」
もともと農作業は好きだったわけなので、自分のできる·好きな形を探せばいいんじゃないか?と思い、将来農家になりたい!と決意しました。

大学は農学部へ進学。
もっと実践的なことを学べる農業大学校とかへの進学も考えましたが、恩師から「どうせ将来農業するんやったらいろいろなこと知ってたほうがいいし、いろんな人と出会ってたほうがいい」という言葉に押され大学へ行くことに決めました。

大学では恩師の言った通り、農業技術だけではなくいろいろなことが学べたくさんの人と出会えました。(大学時代のことはまた別で書きたいと思います。)

そして4回生になって周りが就活に忙しくしている頃、私は悩んでいました。

「農家になりたい!けどこのまま就農して大丈夫なのだろうか…」

農業について調べたり、農家さんを訪れて話を聞いてみたりしていましたが、まだはっきりとこういう農業がしたいんだという気持ちが生まれてこなかったのです。むしろいろんな農業の形がありすぎてどうしたらいいんだーーという感じでした。

そんな頃、高校時代の先生と話す機会があり、悩みをぶつけてみると

「海外農業研修」なるものがあることを教えてくれました。

いろいろ悩んだ結果、今しかできない!こんなチャンス二度とない!と思い立ちスイスへと旅立ちました。(このスイス研修の話もまた別で書きたいと思います。)

1年間のスイス研修を終え、私は自分の中でやりたい農業の形がみつかりました。


そして、1年半ほど地元の農業法人で勤めたあと独立就農しました。ひとり農業のはじまりです。

私のやりたい農業と両親の農業経営は全然違っていたし、親子で一緒にやっていたら絶対甘えも出てくるし、けんかもできると思い、別経営ではじめました。

ただ、農業を「ゼロからはじめる」のと「1からはじめる」のとでは大きな差があります。

ひとり農業しています。が、たくさんの人に支えてもらいながら農業をしています。


今までの農業に関する経験体験、そして農業が好きという気持ち。それらがいろいろ合わさって今の自分がいるんだなーと思っています。

私にとって農業は仕事であり、生活です。それならば少しでも楽しまないと!という気持ちになります。農業は楽な仕事ではありませんが、だからといってそれが楽しくないに繋がるのは嫌だなぁと思っています。

頑張ったら頑張っただけ結果が出る…わけではないけど、「何か」はきっと残っています。

自分が栽培したい野菜を試行錯誤しながら作ってそれを「おいしい」と食べてくれる人がいること、本当に幸せだなぁと思っています。


長くなった上に上手くまとめれず…。すみません。それぞれの詳しい体験談はまた別の機会に少しずつ書いていきたいと思います。このこと聞いてみたい!などあれば、コメントお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!




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