2021-06-19

やっちまいました

この間のAmazonセールで半額になったタイミングで「三体」をKindleで一気買いし、1巻2巻を読み終わって骨の髄までしびれまくり、2巻でこのありさまではこの先どうなるのかなと思って3巻を読もうとしたら、何と2巻のつもりで3巻を読んでいたことが判明【それはいつものおれカネゴン】

道理でところどころ「呪い」だの知らない設定がちらほら出てくると思った

とはいうものの、大勢に影響はないと思えました【今日も強弁おれカネゴン】

作者が小松左京ラブラブとの噂に違わず、たしかに小松左京のような組み立て
加えて「幼年期の終わり」や「宇宙戦艦ヤマト」などいろんなものがしれっとインクルードされていて、SF同人誌的なノリもふんだんに盛り込まれいる

1巻の半分ぐらいが没入型バーチャルゲームの中で展開していて、サイバーパンクで流行ったナニが今では完全にコモディティ化したことを痛感

翻訳の力も大きいと思うのだけど、小松左京よりも描写力やネーミングは全然上だと思える
小松左京はアイデアが断然光りまくる一方、人物や風景描写が個人的にかったるいと昔からこっそり思っておりました【何度も書くとはおれカネゴン】

小松左京の業績は、誰かが彼の小説・エッセイ・講演からアイデア部分のみをきれいに抜粋して特濃に煮詰めることで初めて完成すると思っております

この重大なミッションは、編集工学がどうしたこうしたの人たちが公費私費を投じて行うべき【身銭も切らぬおれカネゴン】

ついでながら、セールでついでに買ってみたテッド・チャンの短編集「息吹」にも打ちのめされました

もったいないのでちびちび読むことにしました【慳貪なりけるおれカネゴン】

ついでながら、この間人生で2度目の商業誌寄稿を行いました: Kindleならいつでも買えますのでおひとつどうぞ【慣れぬ宣伝おれカネゴン】


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