装うこと。

ハードルが上がるのが嫌であまり口に出さないのですが、結構服が好きです。

6つ上のいとこのお下がり(数年前の服って絶妙にダサい)ばかり着せられたので、好きな服を着ることにずっと憧れがあったのです。
小学生のころはCecileのカタログを文字通り破れるまで眺めていたし、高校の帰り道ではいつもファッション誌を立ち読みしていました。
お金ができたら好きな服をたくさん買おうと思っていました。

でもバイトをしてある程度お金が自由になっても、服に投資する気にならなかった。

私にとって大切なのは安く買うことのままでした。この服が好きだから買うというより、この服を着た私の姿と値段とでコストパフォーマンスの良いものを買う、という感じです。

いちばん重要なのは「私が人からどう見られているか」ということ。
おしゃれに見られたいというモチベだから結局いつまでもおしゃれにはなれないのです。(好きなもの、感覚に馴染むものでなければ趣味にはならない。)
大人になったら変わるのかな。

「私が人からどう見られているか」は、今年のテーマです。
学科で学んでいるのはこのテーマから派生したことだし、たぶん就活にも大きく関わると思っています。

このコントロールを器用にできる人に惹かれます。自己像に対して丁寧な人。独りよがりにならず周りがどう受け止めるかまで思いの至る賢い人。
自意識過剰万歳、です。
だから、自己プロデュースの塊のようなアイドルやメイドカフェみたいな文化が好きです。

最近思うのは「私が人からどう見られているか」をコントロールすることは、偽物の私を作ることではないということです。
それは理想を抱くことと変わらない。
その都度その場面の装いは、絵の具を垂らすように滲んで私を形成する、色そのものだと思います。

ということで、ステマなのですがbiscUiT14号の特集は「装う」です。
メイン記事は2年生が書いてくれました。ポップでおもしろい内容です。ちょっと攻めてます。デザインさんが素敵な誌面に仕上げてくれました。

2年半、雑誌を作ることに関われて私は幸せでした。
25日から配るのでぜひ読んでね。

#エッセイ #日記

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