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改宗しました!

5月13日、イスラム教に改宗しました!今日はカナダに来てからの葛藤と改宗した日のことを書きます。

カナダに来てから

このnoteを始めたのも、イスラム教についての勉強記録や自分の心境の変化を残しておこうと思ったのがきっかけでした。

その時から改宗することはずっと考えていたのですが、カナダに来ることを決めた時点で、自分の中では改宗して、彼と結婚するという覚悟を持っていたつもりでした。

もちろん、勢いが必要だったのもありますが、、笑

実はこちらに到着した時はラマダン最後の1週間だったので、着いた次の日から家族と一緒に断食をしました。

一人でチャレンジするのではなかったので、全く苦ではありませんでした!

またラマダンの記録は別の記事で書けたらいいなと思いますが、このラマダンの期間でお義父さんやお義母さんがイスラムの大事な考え方をたくさん教えてくれました。

到着してから何日かして、彼の兄弟夫婦と一緒にお家でご飯を食べた際に、私は将来お義姉さん達のように自分の子供にイスラムについて教えることができるだろうか、とすごく不安になりました。

婚約式までにどうしても改宗したいという思いは強かったのですが、いつ、どこで、どうやって改宗するのか、まだ心の中でモヤモヤしたまま最初の1週間を過ごしました。

断食もお祈りも毎日彼と一緒にして、もうすでにムスリムとしての生活を送ってはいるものの、信仰告白をしたら、自分が今まで信じていたものや、日本にいる友達、家族との間に大きな距離ができてしまう気がして、ただただ怖かったです。

その一方で、早く改宗したい、安心したいという思いもありました。

カナダに来てから改宗するまでの間は、ムスリムでもない、多くの日本人とも違う場所に、一人でいる気がしてとても心細かったです。

改宗前の1週間は、彼の前では甘えてしまい、お祈りの後も泣くだけで、なかなか気持ちを切り替えることができなかったのですが、彼のお母さん、妹、お兄さんの奥さんが何気なくかけてくれた言葉に救われました。

お義母さんは、自分の体が健康なこと、今日も朝起きれたこと、ご飯が食べられること、お家で寝れること、全ては神様のおかげで、毎日の小さなことに感謝しながら過ごすことの大切さを教えてくれました。

彼の妹は、スカーフを被ることだけがヒジャブではなく、一人一人違う方法で、慎ましさを示すことができると教えてくれました。

お義姉さんは、言語や肌の色が違う私たち2人にぴったりなコーランの一節を読んで、英語に訳してくれました。

どれも嬉しくて、私も大切な人と同じ信念を持って生きていきたいと思えました。

そして、改宗したからといって、今まで自分の中で信じてきたものが失われるわけではなくて、信じていきたいものが1つ増えるだけなんだと前向きに考えることができるようになりました。

また、私自身がイスラムを信仰する必要があると最も感じた理由は、イスラムで推奨されているマナーや生活スタイル、食に関するルールを取り入れたいからではなく、これから生活していく中で、精神的に強い支えが必要だと感じたからです。

イスラム教では、自分の命がどこから来て、どこに向かっていくのか(現世がいつ終わるのか)は神様だけが決めることができるものだと信じられています。

このことを心から信じることで、今後どれだけ苦しいことがあっても、自殺だけはすることがないと自分に自信が持つことができると思いました。

改宗した日のこと

なんとなく自分の中で婚約式の前々日に改宗したいなと思い、13日に改宗したいと彼に伝えました。

彼も、彼のご家族も私に何も強制することなく、ずっとこの日を待っていてくれました。

夕方彼と公園を散歩しながら今までの葛藤を話したり、裏庭で夕日を見ながら、2年間苦しかったことを話したりしました。

彼は深くは聞かず、私の話をずっと聞いてくれて、心がスッキリしました。

なぜか、これで改宗の準備が整ったな〜と自分の中で感じました。

夜シャワーを浴びて、彼とマグレブのお祈りをした後、信仰告白をしました。

彼が隣で聞いてくれていてとても心強かったです。

ほんの30秒ほどの出来事ですが、すごく重みを感じました。

その後、イシャのお祈りも一緒にしました。

お祈りの最後には神様に願い事をしてもいいことになっているのですが、この時彼が何度も、これから彼女のことをよろしくお願いします、と英語で言ってくれて、それだけで本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。

信仰告白の前と後で生活が大きく変わったわけではありませんが、自分の心はかなり軽くなりました。

見た目が変わるわけでもないので、改宗したことを日本の皆さんに宣言する必要も何もないのですが、これからの自分の生活を通して、イスラム教を少しでも身近に感じてもらえると嬉しいです。

今のところ、ムスリムのコミュニティで生活させてもらっているので辛いことは何もありません。

個人的には日本に帰ってからの生活の方が食事の面で少し大変になるだろうなと予測しています。

それも自分のジハードだと思って少しずつ慣れていければと思います。

たまに色々なことに圧倒されてしまって、涙が出る日もありますが、宗教は決して人生を辛くするものではなく、より幸せで、安心できる人生を送るための1つの方法だと思うので、これからの経験もたくさん残していけたらと思います。


せっかくネットがある時代ですから、自分の葛藤をこうして書き残すことで、もしも同じ悩みを抱えている人が1人でも楽になってくれたら幸いです。

最後に、先日日本で、ものすごく悲しい事件が起きてしまいましたね。

どうにもならない状況で、自殺を選ぶ人が多いのと同時に、他殺という方法を選ぶ人がいることも大きな問題だなと感じました。

まだまだ不確定な情報が多い中、多くを語ることはできませんが、日本のいわゆる新興宗教と、イスラム教やキリスト教、仏教等の伝統宗教との違いを私自身の経験を通してもっと広めていきたいという思いが強くなりました。

単一民族国家、単一文化である日本で、「宗教」というものに対する誤った先入観をなくし、正しい理解を広めていくことが、国際社会におけるこれからの日本に必要なのではないかと強く感じています。

長くなってしまったので今回はこの辺で。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます😊

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