Red 島本理生
この間、信号機が無い横断歩道を渡ろうとしたら、車にクラクションを鳴らされました。うーーーん、運転手の人は信号機が無い横断歩道で、人が渡ろうとしているときは、一時停止をしなければならないことを知らないのかなぁ。正直、こういった人は免許返却して欲しいとおもいます。そもそもクラクションは普段は鳴らしちゃダメなんですけどね……。
まぁそれはいいとして。
今回は小説のお話です。
読書感想文になります。
読書感想文って小中学生のころとても苦手でした。だからといって、今は得意なのかと言われたら分かりませんとしか言いようがないです。たぶん親に、ぼくがまったく興味がない本を無理やり読ませたからだとおもいます。夏目漱石とか芥川龍之介とか。この作家さんたちが悪いとはおもいませんが、興味がない本は読んでいても楽しくないですよね?今の子供たちは読書感想文はあるんでしょうか?
話がそれましたね。
今回読んだ小説はこちらです。
『Red 島本理生』
【あらすじ】
夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに。(文庫から引用しました)
簡単に書くと、主人公、村主塔子の不倫の話です。
友達の結婚式に参加した塔子、十年前に不倫関係にあった鞍田秋彦と偶然出会う……。とまぁこんな感じで物語が始まります。
稼ぎがいい素敵な夫の真、可愛らしい娘の翠、とても仲がいい姑の麻子、周りの人が羨む、絵にかいたような素敵な家庭。それなのに自分の居場所が此処ではないと感じている塔子。塔子の葛藤が書かれています。
島本理生氏の小説は初めて読みました。とても読みやすくサクサクページが進みました。
作品の中で、塔子は「呪い」に捕らわれていると書かれています。上手い書き方だなと心に響いた。
塔子は悩み、苦しみ、快楽に目覚めます。女性の視点から描かれていますが結構、共感できました。夫の何気のない言葉が塔子を傷つけます。決して夫は悪い人ではないです。ちょっとお坊ちゃんぽいですが。ぼくは男なので夫のいってることも分かります。男の考え方、女性の考え方が上手いこと書いてあるなと感心します。凄い作家さんですね。今度、直木賞をとった作品を読んでみようとおもいます。
不倫相手の鞍田には、ある秘密があるのですが、これは読んでる最中、なんとなく気が付いたかな。所々に伏線がちりばめられてますからね。
こんな感じです。全然読書感想文上手くないですね(笑)
それでは今回はこのへんで。
2020年9月3日
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