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確定申告の思い出④ 〜初めての分離課税〜

所得税の確定申告書を初めてみたのは、以前記事に書いた、初めての確定申告のときでした。

仕事で税務署に行ったときに、積み上がった申告用紙のなかから必要そうな書類を何部か手にとり、持って帰ってきたのですが、その時思ったのが、申告書の様式が色々あってどれを使えばいいのかよくわからない!ということでした。

AとかBとか、第○表とか付表とか明細書に計算書。

今はネットで必要事項を入力すれば、最後に申告書の形式で出力してくれるので、どの様式を使うのか迷うこともないのですけど、一番初めは手書きしましたので、紙の種類を調べるところから確定申告がはじまったわけです。

改めて国税庁のHPで確認すると、申告書は申告する内容によって4つに分かれていました。

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最初はよくわからなかったものの、とりあえず申告書Aを持ち帰りました。

2回目の夫の確定申告はネットで作成したら申告書Bになりました。

そのとき、自分の申告もしていたのですが、それは申告書B以外に初めて第三表(分離課税用)が作成されました。控えも含めてたくさん印刷する紙にびっくり。

何を申告したらそうなったかというと、株式の譲渡でした。
株式を売って発生するものなので、株を売った事実を把握していれば、特に驚くこともないのかもしれませんが、私にとっては寝耳に水。申告しなければならないとわかった時は何をどうすればいいのやらとオロオロしたので、その時のお話です。(分離課税の説明ではありません。。)

話は私が新卒で就職したところから始まります。

就職難と言われた時代に、自分のやりたいこともよくわからないまま、就職活動。
運良く内定がでたのは、興味のあったIT系の会社でした。
内定時代からパソコンの研修(使い方ではなく中身のこと)なんかもあって、パソコンに関する仕事に就くことを期待していたのですが、配属されたのはバックオフィス部門でした。
大量に採用した人を内定者研修の過程で適性を見て、入社してから配属を通知するという流れだったのですが、まさかこんなことになろうとは。
内定者研修で知り合った同期達が横文字の部門に配属されるなか、漢字で書かれた部門に配属された私。

そして給与計算業務に携わることになりました。

就職前にパソコンの勉強はしていたものの、給与計算のことなんてまったく知識がないので、まずは自分のお給料を計算できるようになるところから始まります。

幸いにも当時からお金に興味はあったので、知識の習得は苦になりませんでした。

計算の仕組みを理解し、自分のお給料を手計算。実際にシステムで計算された金額と突合せて、自分の手計算に間違いがないか、システムにエラーがないか、なんていう確認をしていました。

そんな時、会社の持株会加入の案内があり、株ってよくわからないけどちょっと興味はあるし、給与計算のチェックにもなるし(お給料からの引き落としがうまくいっているか、とか奨励金が正しく計算されているかとか)と、自分も加入してみることにしました。

従業員持株会とは、従業員の自社株式取得にあたり会社が拠出金の給与控除、奨励金の支給などの種々の便宜を与えることにより、従業員の自社株取得を容易にし、財産形成を助成する制度です。
(SMBC日興証券のHPより)

ITバブルがはじける前の当時、会社の株価は5桁と高額でしたが、私の拠出額はひと月千円。1株買うのに何年かかるのかなーという状態でしたが、目的が財産形成というわけでもなかったので、あまり深く考えていなかったです。

そしてなんだかんだと拠出は続き、ITバブル崩壊、株価は3桁までの大暴落と色々あったのですが、拠出は退職まで続け、株を売ることなく退職を迎えました。
途中で単元株を自分の名義にかえると配当金が自分の手元にくると知り(※)、証券口座をつくって自分名義の株にしたものの、正直株の売買のことはよくわからず、途中で売ることはしませんでした。

※持株会名義のままでも配当はでますが、再投資にまわされるため手元にこなかったのです。

ここでようやく譲渡の話です。

退職にともなって、持ち株は退会することになります。(従業員持株会なので、従業員でなくなると加入資格がなくなります。)
すると、それまで拠出=購入してきて株はどうなるかというと、単元株(100株)に達した分は個人の名義に書き換えてくれ、開設した証券口座でそのまま保有することができます。
ところが、単元株に満たない株は名義書き換えができず、売却して現金で精算することになっていたようです。(←なにも理解していなかった)

退職後に持株会の事務局から送られてきた書類を見て、何やら換金されているらしいと知ります。

そして換金額の横に「税」という項目。

持株会で保有していた株で配当がでた場合も、通知が送られてきていたのですが、配当金からは税金(所得税と住民税)がひかれていました。

でもこのとき送られてきた書類は税のところに数字がかかれておらず、「シンコク」との記載。

なんだかよくわからないけど、これは確定申告のこと?自分でなにか手続きしないといけないの?となるわけです。

持株会以外では株を買ったことも、持ったことも、売ったこともありませんでしたので、何をどう申告していいのやらオロオロです。

あまり記憶にないのですが、申告サイトをみたり、国税庁のHPをみたり、その他諸々検索して「株式の譲渡」になるんだろうというところにたどりつき、なんとか申告書を作成しました。(手書きではなくネットで)

それでも不安なので、郵送での申告にせず、申告会場に行ってちょっと相談しようと思ったのです。
この気軽さに後悔することになります。

確定申告時期の申告会場がどんなものなのか、まったく想像できませんでしたが、税務署ではなく、当時住んでいた新潟の人ならしっているであろう施設「朱鷺メッセ」が申告会場でした。

会議室のサイズも色々あるし、、とそれもまた深く考えていなかったので、無謀にもベビーカーの子連れで行ってしまいました。

しかし、会場はものすごい人・人・人。

整理券が発行されていたのですが、時間がまったく見込めない。しかもベビーカーの子連れなので、じっと一つの場所にとどまって居られるわけもなく、、まわりをウロウロ。

朝から行ったのに、途中でお昼ごはんもはさんで、結局申告終わったのはお昼過ぎでした。。

税理士の方にみていただいて、特に間違いなく作成できていたので、ほっとしたものの、とにかく疲れました。

最近は申告方法もネット検索で色々調べられますし、YouTubeで解説しているものもあります。
特に複雑な事情がなければ、申告書は作成できると思いますので、どこの会場もそうなのかはわからないですが、混雑している申告会場へ出向くときは気合いをいれて、できることならネットや郵送での申告がおすすめです。

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