どうして私が古典好きに!? ー『土佐日記』の授業
『土佐日記』との出会い 正直、高校時代は古典という分野が好きではなかった。
積極的に嫌いになれるほど本腰をいれて勉強したわけでもないし、だからといって全くできなかったわけではない。でも、何を学んだかは今となっては覚えていない。『源氏』の須磨の巻を読んだ気がするが、琴線に触れたわけでもない。古典はあくまで受験科目でしかなかった。こんなふしだらな態度は大学に入っても引き継がれ、学部生時代は古典なんてろくに勉強しなかった(中古文学の演習も履修するのを回避し続けていたら4年生のとき