見出し画像

本気で愛したからこそ


「もう、終わったんだ。」



付き合い始めに語ってくれた、前の恋人のこと。

その声色には、私へのそれとは違う「確かな愛」が込められていた。


別れることになったのは、それが直接の原因では無い。

けれど、結局わたしは「あの人」を超えられなかった。


優しい貴方が辛くならないように、
わざと、とことん嫌な女性を演じた。
詰り、罵り、嘲笑し、プライドの高い貴方を傷つけた。


「こんな女のこと、早く忘れて。」



あれから半年。


SNSで見た、貴方の名字になった「あの人」。


よかったね。
心の底からそう思った。



#あの選択をしたから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?