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マダコのことだけ綴ったコラム。
私は生物の中で、メスのマダコ(以下、マダコ)が1番好きだ。先週日曜日、テレビ番組「ザ!鉄腕DASH!!」を見て、またさらに好きになった。
きっかけは去年8月。ダイビングでマダコを観察したときだった。マダコの生態は、知れば知るほど興味深い。
去年Instagramに、このときの気持ちを残していたが、これに加筆し、改めてマダコについて残しておきたい。
マダコの産卵期は6月から9月。この時期に、生涯で1度きりの繁殖活動をおこなう。
交接(オスから精子カプセルを、メスの胴に入れる)を終えると、マダコは産卵の準備にとりかかる。
産卵場所は、誰にも見つからない、完全個室の空間を探しだす。産卵場所が決まったら、出入口を貝殻で覆い、さらにセキュリティーを強化する。ほかの生物に卵を狙われないよう、念には念をだ。
こんなに対策を重ねても、栄養満点の卵は、やっぱり他の生物から狙われる。それゆえ孵化できる確率は、全体の10パーセント以下と、生物の世界の厳しさを痛感する。
卵は1つ1つ丁寧に、マダコが手作業で天井にくっつける。卵は藤の花のように見えることから、別名「海藤花(かいとうげ)」とも呼ばれている。
孵化するまでの1ヶ月間、マダコは卵にゴミやカビが付かないよう、息を吹きかけたり、足で海水をかき混ぜたりと、酸素を送り込むために大忙し。24時間体制で卵を守りぬく。
その間、マダコは一切食事をしない。栄養が足りず、自分の身体がボロボロになっても、子育てを絶対に止めはしない。
産卵から約1ヶ月が経つと、そろそろ孵化の時期をむかえる。しかしマダコの赤ちゃんは、卵の殻を破るだけの力がない。そのためマダコは、最後の力を振り絞り、卵に刺激を与える。そしてようやく孵化をする。
すべての卵が孵化すると、マダコは力尽き、死んでゆくのだ。
これぞ正しく「命がけ」。
健気で儚い、だけど力強い、マダコの生き方に心を動かされる。
この写真、たまごを包み込んでいるように見えて素敵。心の中でエールを送り、じっくり観察をした。
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もうすぐマダコの産卵シーズンを迎え、すでにわくわくしています。今年もマダコについて報告できるよう、しっかり観察してきます!
「ザ!鉄腕DASH!!」が興味深く、録画して何度も見てしまいました。その内容をノートにもまとめいます。ぜひご覧ください。
わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!