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あ、職を失います。ー書くことをやめたら書きたくなったー

ある日、友人から連絡がきた。

「会社がなくなるって決まった今、どういう気分で過ごしているの?」

その言葉を聞いて、すこしドキっとした。ストレートに訊いてくるヒトがはじめてだったからだ。そういえば、深い友人ほど「事実」だけでなく、「感情」にも向き合ってくれていた。友人のさりげない優しさは、自分の感情を後回しにしていたことを、思い出させてくれた。


その日から私は、とにかく書いた。


あまり深く考えずに、思ったことをそのまま書いた。とても恥ずかしくて、noteにはそのまま書けないけど、「先が見えなくてつらい…」「何もかもどうでもいい」など、思い浮かんだ言葉もすべて書いた。

転職への焦りや不安、長年勤めた、大好きな会社がなくなる寂しさ、ストレス発散しようと思っても、カラオケや外食にも行けない苛立ちなど、やり場のない気持ちが次々にあふれ出た。

書けば書くほど、こころに蓋をしていた負の感情は少しずつなくなり、本来の自分に戻っていくことが、感覚的にわかった。そして気付いた。

たとえ何かを失っても、自分自身を見失うことの方がよっぽど怖い。

私は何かがあると、1つの感情に引っぱられ一喜一憂してしまう。それが良いときもあれば悪いときもある。しかし今回、悪い方にどんどん引っぱられていた。

現実を受け止めようとしないから、もっとつらくなっていたのだ。


先日、テレビを見ていたら、美輪明宏さんがこんなことを言っていた。

「良いことと悪いことは、同じ分量でやってくる。悪いことがなければ、良いことの有難みがわからない。」

この言葉を聞いてハッとした。今は少しネガティブかも知れない。だけどそれだけが私ではない。その証拠に、元気な自分がたくさん note に残っている。それに気づき、これまでに書いた、すべての記事を振り返った。

書くことは、未来へのメッセージだと思う。そのタイミングが、いつなのかは分からないけれど、間違いなく私にとってはそのタイミングで、自分の言葉が支えになった。大げさかも知れないけれど、このときのために note を書いてきたんじゃないかと思うほどだった。


私は note を再開した。もしかすると、また迷い、止めてしまうかも知れない。だけどもう、そんなことはどうでもよくて、「今」をしっかり見つめ、書き残していきたい。

日日是好日。

わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!