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本当の強さと優しさとは。

1月23日にnoteを書いた翌日、これまで自分に蓋をしてきた感情を、偽りなく夫に伝えなければという衝動にかられた。

3年ぶりに会う友人と、食事をしている夫に「何時に家に戻る?」とラインを送ると、しばらく経って夫から電話があった。私の様子が、いつもと違うと察した夫は、驚いた声で「え?俺を驚かそうとしている?どうしたの?」と言っていた。

私は小声で「電話でする話じゃないと思うから、帰ってから話すね。」と伝え、電話を切った。

1時間後、夫は帰宅した。夫はほろ酔いで楽しそうに、友人と会ったときの話をしてくれた。その後「で、はっち(私のあだ名)はどうしたの?」の言葉をきっかけに、夫に伝えていなかった①事実②感情③考えを、丁寧に説明した。

この日、この時間に話す内容ではない。自分勝手だと思いながら、このタイミングで話す私は、本当に自分勝手だ。

夫は「それは酔いも冷める話だね。」と言い、冷蔵庫からビールを持って来て、少しのあいだ黙っていた。しばらくして、これからどうしたいのか尋ねられた。私は「別れてもいい。家を出たいとも思っている。」と素直に伝えた。

「頑張り屋で、明るくて素直なアナタじゃない。君らしくない。君は弱い。」

と言われた。『「私らしさ」って何なんだよ。今目の前にいる弱い私は、私らしくないのかよ』と心の中で呟いた。「これも私だよ。」と伝えるのがやっとだった。

話は途中だったが、時間が遅かったので、この日は寝た。次の日も、時間を掛けて話し合った。そして夫は言った。

「はっちを苦しめていた8割は、俺に原因がある。ごめんね。」

「俺はこの先もずっと、はっちといたい。紆余曲折あるけれど、それが人生だし、夫婦だと思う。つらいから離婚するのは違うと思う。俺と離婚して、はっちは逃げ続けるの?向き合いたいって思わないの?」

何て強くて優しい人なんだと思った。私はこれまで、色々な人から優しいと言われ続けてきたが、きっと表面上の優しさだ。今日、本当の優しさの意味を知った。

優しさとは、自分がどんなに苦しい状況でも、自分以上に大切な人を心から思い、励ませる人だ。

今まで、私の心の片隅には、小さな闇が存在していると思って、生きてきた。小さな闇とは、どこか冷めた自分であり、人に期待しない自分だったりもする。他人を素直に愛せない自分も時々ある。つまり、自分を誤魔化したり、我慢したりして蓄積されていた、偽りの感情の塊だ。長年、無意識に溜めてきた心の闇は、今日スッと消えていく気がした。

他人が傷付くことばかりを意識し、自分の感情を我慢してしまうのは、それは強さではなく弱さだ。大切な人と向き合っているようで、実は、自分のことばかり考えている。

本田宗一郎さんが、こんな言葉を残している。

『チャレンジしての失敗を恐れるな。何もしないことを恐れろ』

これは行動だけの話ではない。自分以外の感情と向き合うのも同じこと。自分の感情を伝えることを恐れるな。気持ちを、きちんと伝えないことを恐れろ。今はそう思う。

だからこれからも、自分の感情と素直に向き合い続けていきたい。

わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!